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ライフワークとしての学びを考えます。

天才のアイデアにはだれでも手に入れることが出来る公式があった

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直感的ともいえる天才的な発明、発見やアイデア。
 
我々凡人には全く縁のないことのように思えます。
 
しかし、ジェームズ・W・ヤング著の「アイデアのつくり方」という本によると、天才的なアイデアの製造過程には一つの公式がある、と書かれています。
アインシュタインやバード・ラッセルも同じようなことを説いているそうです。
 
私は今まで、何か良いアイデアはないかと、頭に浮かぶ材料を「ああでもない」「こうでもない」とただこねくり回しているだけでした。
しかし、この方法は、単に無駄な時間を過ごしているにすぎなかったのかもしれません。
 
この本によると、第一段階はとにかく資料や自分の知識など、また思い浮かぶこと全てを、おもちゃ箱をひっくりかえすように集める作業が必要なのです。霊感が訪れるのを待って瞑想している時間があったら、即座にその作業にとりかかること。
 
第二段階は、材料を積み木やブロックだとすると、おもちゃ箱をガチャガチャ振って、それらがきっちりとはまるようにする作業を行います。
 
そして第三段階は放置。
ここで食べ物を消化する過程が始まるわけです。
このとき、想像力や感情を刺激するようなものに心を移します。
シャーロック・ホームズが、難事件の合間に助手のワトソンとクラッシックのコンサートに出かけるのもそのためなのです。
 
第四段階で、やっと「分かった」という瞬間が訪れます。
 
そして第五段階では、実際に実用化するための仕上げを施します。
 
天才というのは、いきなり直感やひらめきを得るもののように思えます。
しかし、「アイデアは既存の知識の新しい組み合わせ」からしか生まれない、ということがわかり、勇気が出てきました。
 
この本、1時間もあればあっというまに読めてしまいますが、いつも手元に置いて読み返したい本の一つです。

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