形を究める
2011年10月3日に株式会社テレコムスクエアにて、チームビルディング講師を務めて参りました。
そのときの内定式で、株式会社アイアンドディー社長の福重広文さんがご講演をなさっておられたのですが、その波乱万丈な人生と、スケール大きい人間力にすっかり魅了されてしまいました。
福重さんは、柔道の道を究められ、アフリカまで柔道の指導に行かれていたことがあるほど。
福重さんが滞在なさったときのアフリカは、常に危険と隣り合わせでした。
ちょうど内戦が行われており、砲弾が飛んできて次の日には街の建物が無くなっていたりするのです
また、危ない橋を渡っていた知人の身代わりとなり、とっさの判断力が運命を分けてしまったこともあったそうです。
そんな中で鍛えられ、磨きぬかれた福重さんの直感力と人間力は唯一無二の存在感放っています。
福重さんはおっしゃいます。
「道がつくものを含め基本形や形から入らないと怪我をする。
会社でも新人は、つまらない仕事をさせられると思わず、形を習っているのだと感じて
頑張ってほしい。きちんとした形を経由しないと、ろくでもない大人になる。」
音楽もやはり形。
同じことも何度も何度も繰り返す。
しかし、それは螺旋階段のようなものだと思っています。
横から見たら、少しずつではあるけれども上がっているのです。
福重さん、現在は、会社の社長さんとして、その形を究めておられるのですね。
「日々修行です」
とおっしゃる瞳がキラキラと輝いておられました。
講演の最後に、相田みつおさんの言葉を引用されていました。
なんでもいいからさ 本気でやってごらん 本気でやれば
たのしいから 本気でやれば つかれないから つかれても
つかれが さわやかだから
福重さんがおっしゃるからこその説得力だと思います。
「本気でやっているか?」
自分に常に問い続けていかなくてはならないと、気持ちを新たにしました。
福重さん、有り難うございました。