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ライフワークとしての学びを考えます。

月の役目 みんなそれぞれ役目がある

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先日、株式会社テレコムスクエアの社長、吉竹雄次さん が、社員の皆さんにおっしゃっていた言葉が印象に残っています。
 
「月にも月の役目があるんだよ。”自分なんて”と思っていても、本当はみんなそれぞれにちゃんと役目があるんだ」
 
やっぱり太陽のほうが目立ってしまって、月は地味な存在。それでも、月がなかったら今の地球はありませんものね。
 
2011年10月8日合唱団コール・リバティストの稽古を行いました。
 
今日は、吉竹さんのお話を受けて、ちょっと音楽ではない話題から。
 
リバティストでは、合唱や音楽だけではなく、皆がそれぞれの役割を持って活動しています。
 
例えば、日々のお金をまとめてくださる会計業務。
 
ちょっと複雑な計算をコツコツと地道にやってくださっています。しかも、講師謝礼の新札もいつもきれいに揃えてくださる。これ、なかなか出来ないことですね。
組織にとってお金の流れがいつもきっちり清潔である、ということがいかに大事なことか。団の音楽的実力も大事ですが、それ以上にお金がクリアーであること、全てを皆さんに公開していることが自慢でもあります。
「大変でしょう?」と聞くと「私こういうの得意なんです。」とおっしゃいます。なんとも頼もしいのであります。
 
社会人合唱団の素晴らしさは、いろいろな得意分野を持つ人たちが集まること。そういう人たちが生き生きと自分の良さを発揮して頑張っています。これからも少しずつ団のことも紹介していこうと思います。
 
さてこの日は、一部練習にてブストの新曲、「Salve regina」の初練習を行いました。女声コーラスなので、アルトがかなり活躍します。
 
アルトは、混声合唱(男声・女声)において、ハーモニーの要となる重要なポジションなのですが、主要な旋律を持ったり、テクニックを見せる(魅せる)ようなことほほとんどありません。太陽と月でいったら、どちらかというと月かな、とも思います。
でも、このアルトがなかったら、ハーモニーの色が決まらず混声合唱は成り立ちません。
 
オーケストラでいうとビオラがアルトのポジションです。
ベルリンフィルの音楽監督、サイモン・ラトルは
「ビオラ抜きには、オーケストラは成り立たない。ワインに例えれば、ヴァイオリンがラベルで、チェロがボトル、そして、ヴィオラが肝心の中身」
とまで言い切っています。
 
今回の「Salve regina」では、アルトが主旋律を歌い全体を引っ張り、しかも音程差がある難易度の高いファも頻繁に出てくるので、日頃のトレーニングの成果を発揮していただけるかなとも思っています。
 
しかし、慌てず騒がず、じっくりと音取りからアンサンブルまで組み立てていきたいですね。
 
この日は他に、中田喜直作曲、混声合唱のための組曲「海の構図」から第一番「海と蝶」を佐々木先生に音取りしていただきました。
 
中田らしい幻想的な一曲。大人な雰囲気の作品です。
定期の後半プログラムに入る予定です。楽しみですね。

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