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ライフワークとしての学びを考えます。

譜面は見ないで見る

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合唱の練習では譜面を見て歌うのですが、見て歌っているとどうしても流れがモタついてしまいます。
それは見る訓練が出来ていないせいだと思うのです。
 
譜面を見る→歌う
という作業の中で脳から発声するまでにタイムラグが出来てしまう。
 
特に、今歌っているところを見ているようでは必ず遅れてしまいます。
譜面を見て歌うときは、少なくとも一小節先を見ています。
目は一小節先を記憶しながら、口は一小節後を再生するのです。
2011年7月23日合唱団コール・リバティストびマエストロをお招きしての練習を行ったとき、先生は「瞬間暗譜」と言っていました。
 
譜面は見ているようで見ていない、斜めに見るような感じで演奏していく感覚です。
べったり見ていては間に合わないのです。
 
子供の頃のレッスンで、先生が3小節先を紙で隠しながら弾かされたことがあります。
3小節ができるようになったら、4小節、5小節、とのばしていきます。
この訓練で、ずいぶん先を見られるようになっていきました。初見の練習にもなりました。ピアノは音が多いので、先を読めるほうが都合が良いのですよね。
 
この日は、林光編曲の「椰子の実」、中田喜直作曲の「都会」より「ふりむくな」「若者たち」「子守唄」を練習しました。
 
「椰子の実」は音質が良くなっているせいか、曲の雰囲気やハモリが以前より格段によくなっています。
あとは言葉とリズムですね。
 
「ふりむくな」はこの日初めてでしたので難しかったですが、メッセージ性があってやりがいのある作品です。
唐突に出てくる「ふりむくな!」という旋律を印象的に仕上げると面白いと思います。
 
中田作品は感性勝負。中田喜直さん自身はピアノ科出身なので、作曲家としてより鋭い感覚を研ぎ澄ませてで書いているような作品が多いですね。
がっちり真面目に歌ってはあまり中田ぽくなりません。
常にインスピレーションを柔軟にしておく、頭を常にストレッチしておくことが大事ですね。

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