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早口言葉をかまずに言えるようになります

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少し前、「早口言葉をすぐに言える方法」を番組にしたいということで、ある番組の委託番組制作スタッフの方から電話での取材をいただきました。
 
オペラのアリアでも早口言葉の曲はたくさんあり、特にドイツ語の歌曲を歌うと、子音の多さに四苦八苦。速いテンポになると、口が回らなくなります。
(興味のある方は こちらの記事より、早口作品イタリアのオペラアリア、ロッシーニ作曲「私は町の何でも屋」の4:11~をお聴きください。)
早くしゃべることは、必須のトレーニングです。
 
即効性ということだと、「言葉を区切ってアクセントをつけながらしゃべるのがいいのでは」と申し上げました。(これは番組で行われていたようです)
曲を歌うような感じです。
 
例えば、「生麦生米生卵」の場合。
 
「なまむぎ」「なまごめ」「なま」「たまご」
の頭の音「な」「な」「な」「た」のところだけ強調してしゃべります。

まず頭の音だけ、こんな感じで試します。
「なっ・・・、なっ・・・、なっ、た・・・」
 
次に「・・・」のところにそれ以外の言葉を入れるのですね。
頭以外の言葉はあまり強く言わない。少しゆっくり試してから、早くしていきます。
 
次は拍子をつけます。「イチ」を強調しながら、
「イチニッ、イチニッ、イチ、イチニッ」
というテンポ感で言葉をあてはめていきます。
弾みをつけるのがコツです。
 
もう一つ。
言葉が多くてテンポの速いパッセージの部分トレーニング方法をご紹介します。
 
<スキップのリズムでリズム練習>
 
スキップをするとき、ラッタ、ラッタ、ラッタ・・・となりますね。
それと同じように言葉にもリズムをつけます。
 
早口言葉だったら、
「なーまむーぎなーまごーめ・・・・」
となります。
 
一個ずらしながらも行います。
「なまーむぎーなまーごめー・・・」
 
この2種を数回やることで、まんべんなく言い難いところが克服できます。
 
わざとらしく口を大袈裟に動かすことも大事です。
普段大きな声を出すことや口を動かすことも少ないと思いますので、意識してやってみましょう。
 
 
近頃、発音が浅くなり舌をあまり動かしていな傾向が感じられます。例えば、「テレビ」が「テエビ」と聞こえてしまったりすることはよくあります。
時代劇も以前より発声がライトですね。昔から定番の時代劇で、若い俳優さんに役柄をバトンタッチしたりすると、「あれ?」と思うことがあります。
 
日本人は昔から畳の狭くて響かない部屋で会話しているので、わざわざ明瞭にしゃべる必要がないんですよね。古来からの生活習慣もあり、日本語は外国語に比べて口の中をせまく発音する言葉なのです。
だからこそ、余計に意識しながら発声をしていきたいですね。

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