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ライフワークとしての音楽を考えていきます

あなたの横に隣人がいればだれでも音楽をすることができる

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合唱をやったことある人もやったことない人も、どんな人も、音が重なりハーモニーしたとき、みんな目がキラキラする。
 
このキラキラした瞳を見たくて、私は合唱指導がやめられないのです。
 
ピアノやバイオリンは、幼い頃から訓練を積んでいないとなかなか思うように演奏できない。
「大人のピアノ」というのがあります。もちろん、ピアノを弾くことは楽しいことなのだけれど、発表会で聴衆を感動させるようになるには、相当な努力が必要だと思います。
 
しかし、合唱だけは違います。
 
始めて数ヶ月で舞台に立って、お客さんが涙をながして感動し、感謝してくれる。
そういう体験を何度もしました。
 
私が師事した指揮者のY先生の口癖は「アマチュアでプロと同じことが出来るのは合唱。これしかない」でした。
 
 
今年、創立55周年を迎えたプロの合唱団「東京混声合唱団」通称「東混(とうこん)」。指揮者の田中信昭さんは、先人もいない中、1956年東京混声合唱団を立ち上げました。
第二次世界大戦の後、17歳の田中さんは「それまでの価値観がひっくり返り」勉強に手がつかなくなったとき、友人と合唱をしたそうです。
田中さんは、合唱の力を実感したと言います。
 
2011年3月16日日経新聞にて田中信昭さんの記事が掲載されていました。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
合唱は「心のハーモニー」だといわれるが、長年やってきて、そうではないと感じる。周囲と心や声を合わせるだけでは足りない。自分の歌が周囲にどのような影響を与え、どう歌えば周囲も自分より高まるかを一人一人が考え、積極的に歌い合ってこそ、いい音楽になる。
合唱は社会や人生にも通じるのではないかと思っている。満員電車に乗ると苦しいが、皆がいるからこそ、安い運賃で移動できるのだ、と私は考える
隣人がいるから合唱できる。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

合唱は、人生や社会と同じなのですね。
 
楽器なんかなくても、隣人さえいればハーモニーできる。どこでも、だれでもできるんです。いや、誰でもできなくてはいけないんです。
音楽室をとらなくちゃ、とか思う必要はありません。
もっと皆に音楽の魅力を味わってほしい。お互いが支えあって、高まってほしい。
そんなことをお手伝いしていきたいと思っています。

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