「しびれを感じてほしい」 朝カフェ次世代研究会講演 #asacafestudy
音楽でしびれを味わったことがありますか。
音楽は自分で演奏してみるとさらに深まる世界。
私は、どうしてもこれを伝えたいのです。
2011年4月27日、第18回朝カフェ次世代研究会で、講演の講師を務めました。
参加された坂本さんと高木さんもブログでご紹介くださいました。
■音痴っているの? #asacafestudy (坂本史郎さん)
■1時間でハモって合唱できました。 #asacafestudy (高木芳紀さん)
今回は「音楽の楽しさを味わってもらうこと」「聴き手の皆さんが主役であること」を前提に話しを進めてきました。
そのために、まずはテキスト作りでした。
このテキストで、講演の質が決まると思いました。
合唱をしようとは思っていたのですが、この手の会は男性が多く、30人中、男性28人女性2人なんていうのはよくあることです。
男声合唱は出来るのですが、混声合唱になると大変バランスが悪くなってしまいます。
しかし、「聴き手が主役」であるからには、女性が2人でも合唱音楽としてのバランスを失わず音楽にする必要がありました。
これをどうするか?
そのために、今回依頼した作曲家と何度も打ち合わせを行いました。
「男声合唱に最少女声二人でも何とか形になる編曲ってできないかしら?」
その結果、日本の曲「故郷」の男声合唱をメインに、女声をオブリガート風に入れてハーモニーに広がりを持たせる方法をとることにしました。
オブリガートとは、メインの旋律を引き立てるサポート的な旋律で、「助奏」とも言います。
ロックなどでメインのボーカルの裏で弾いているギターの旋律もまさにそうですね。
そのため、合唱の中で、1人または少人数で歌ってもらうことでその性格が生きてくるのです。
これで、女性が少なくても、男声合唱の上に軽くトッピングしてもらえば音楽になると思いました。
ありがたいことに、実際は7名もの申し込みがあり、本番ではテノールとのバランスをとることをしなくてはならなくなりましたが・・・。
ということで、この日はテノール+バリトン+バス+女声、という、ちょっと珍しい構成での合唱になりました。
形が決まれば、私がすることは、皆さんが生き生きと歌うことをただ手伝うだけ。
本来、皆さんが生まれたときからちゃんと持っているものを解放してあげることが私の仕事です。
一人で歌っているよりも、人の声を聴き、人を受け入れ、人と調和することがどんなに楽しく気持ちよいものか。音を使って他人と一緒になれたことの喜びを味わってもらいたいのです。
音がハーモニーすることで、音楽が2倍にも3倍にも豊かになるんですね。
人と人が、音で、魂のレベルでハグしあう。
それが私の考えるしびれです。
だから私は、合唱のあるところには、平和が訪れると信じています。
皆さんの瞳が、歌うことでどんどん輝きだして、見ている私は幸せでした。
朝早くからありがとうございました!
さらに詳しいレポートはまた明日。