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計画停電しなくてもすむようになる大前研一さんの3つの対策

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連日の計画停電が続きます。さらに長期化するのではないか、とも言われています。
 
近所の地下にあるスーパーでは、常に薄暗い中での買い物。
夕方には早々に閉店しています。
昨晩も、夜の23時過ぎ頃でしたが、渋谷を通過したとき、照明の暗さと街全体の活気のなさに驚きました。
 
19日に収録された大前研一さんの動画をみました。
 
ここで大前さんは、電気量不足を乗り切るための秘策を教えてくれています。
前回の動画では原子炉問題について記事にしましたが、今回は計画停電について私が勉強になった点を要約してご紹介したいと思います。
 
大前さんは、「節電より排除が対策である」と強調します。
 
★トリプル15%カット案★
 
ピークでブラックアウト(停電)は起きます。
だから電力需要が増加する時間帯の集中を避ければよいという考えですね。
 
1、4月から2時間サマータイムにする
 
4時半から明るければ6時半と設定し、「太陽に仕事」をさせます。
一日の電力は17時から22時に増加するため、2時間早めると電気使用量は減るのです。
経済産業省「エネルギー白書2010」参照))
 
2、週5日選択制で働く
 
曜日別でみると、土日の電力が少ないことから、平日に集中しないようにします。例えば土曜~水曜まで働いたりすることで、ロードバランスするのです。
東京電力「曜日別の電力」参照)
 
3、夏の甲子園中止
 
春のセンバツだけにするか、または夏のかわりに秋開催します。
月別の電気需要量は8月がピークです。夏のクーラー対策の一つでもあるのでしょうね。
経済産業省「エネルギー白書2010」参照)
 
1~3の対策で15%カットでき、さらに個人が15%ずつカットを重ねれば、それで全て解決するそうです。
計画停電がいらなくなります。
 
そしてさらに、復興支援もできる、「節電のノルマ化」も提案していました。
 
大口は高くとります。
 
個人では、個別15%ルールとして、過去3ヶ月の平均使用量の15%削減した場合は同一料金とします。
しかし85~94%は10%アップ、94~100%は15%アップ、100%以上は20%アップです。
 
実際お財布を直撃する話しですから、皆が自分のこととして考えるようになる、というわけですね。そして、ここで出来たお金は復興支援金にあてるのです。
 
今回も、大前さんの斬新なアイデアに目からウロコでした。
 
この状況だからこそ、日本のトップのリーダーシップに期待したいですね。

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