伝えてあげようという気持ちが自然に出てくる
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ルネサンス時代にヨーロッパの教会で歌われていた宗教音楽。
日本の合唱団でもよく取り上げられ、演奏会では必ず「宗教曲ステージ」があるほどです。
2月20日合唱団コール・リバティストに指揮者の先生をお招きしての練習を行いました。
ルネサンス時代の作曲家、パレストリーナの「バビロンの川のほとりで」を歌っています。
今は自分たちが一生懸命になってしまい、「頑張るぞ」という意識が先行してしまっています。
先生は
「美しいところをどんどん発見してください。皆が自分で"綺麗だな"って思うんです。ただやみくもに歌っているだけでは絶対に上手くならない。」
とおっしゃいます。
この時代の人たちは楽譜を読めなかったし、歌えませんでした。
歌っていたのは、選ばれし教会の聖歌隊だけです。
聖歌隊に選ばれるというのは、憧れの的でした。
教会が一番栄えていた時代。聖歌隊には国から高いお給料が出ていたほどです。
彼らは、信者の前で、聖書の内容を伝えるという使命感を持って歌っていました。
テレビもオーディオもない無音の世界から、教会に行ったらこのような音楽が流れていて、初めて聴く人間の声の透明感や美しさにさぞかし感動したのではないでしょうか。
現代の私たちが歌うとなると、その当時のイメージや意識、さらに日本人であることから、宗教的な理解などが必要になってきます。
信者の前で「伝えてあげる」という意識で歌うことが、こういう曲の場合もっとも大切です。
自分だけが一生懸命になっても伝わらない。
だからこそ宗教曲は難しいのですね。
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