「良い声はビジネスを成功に導く」 腹式呼吸で良い声を出すための5分でできるトレーニング方法
最近のコール・センターは、電話対応のために、声を磨いたり、自分の発声を鏡を見ながらチェックしているところも多いそうです。
2011年2月5日の日経に「電話対応まず声を磨く」という記事がありました。
・心理学者のアルバート・メラビアンによると、人間の伝達効果は、言葉7%、話し方38%、表情55%。つまり、相手の顔が見えない電話は、会って話す以上に気を使うことが必要
・大事なことはまず感じの良い声を出すこと。「声は人となり」
・お腹から声を出す習慣をつける。お腹からの声(腹式呼吸)は相手に信頼感を与える
「お腹からの声」とは言っても、具体的にどうすればよいのか?記事にはありませんでしたので、その方法とトレーニングをご紹介します。
基本的に腹式呼吸とは、息を吸うとお腹がふくらみ、吐くとお腹が引っ込みます。
ただ、これだけではどうしてよいのか分からないですね。
しかし、腹筋を鍛えても、声はよくなりません。
声は横隔膜です。
横隔膜は、肺と内臓の間にある膜のことで、これが上下することで腹式呼吸を行います。いわばエンジンのピストンのような役目。
横隔膜を意識し、呼吸による訓練を行うことで、横隔膜が使えて、腹式呼吸ができるようになり、声が変わってきます。
そのトレーニング方法とは・・・
1、口を開けて息を吸う
トレーニング中は、常に口は「オ」を発音する形で。肩が上下しないこと。
2、一杯に吸ったら止める。胸骨の一番下の骨の下部あたりで我慢する。
3、7秒ほど止めたら息を吐く。
この時、のどで小さく「アッ・・」という音がしたらのどで止めていて横隔膜が使えていません。音がしないように、ぶわーっと息を吐きます。息の量を加減したり、息がゆれてはいけません。
4、「ドギーブレス」(犬が暑い時舌をだして「ハッハッハッ・・・」と呼吸している状態)を行う。この時動いているのが横隔膜。吐く息と吸う息を同じエネルギーで一定のリズムで行う。
1~4を数回繰り返す。
この訓練、1日5分で良いのです。続けることが大事です。
ちょっとした時間に、鏡で口の形や肩をチェックしながらやってみてください。だんだん発声時に横隔膜が使えるようになってきます。