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ライフワークとしての音楽を考えていきます

成長への最短距離 「100回の練習より一回の本番」

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甲子園に出場した高校野球チームが、始めはそんなに強くなくても一回勝つごとに2倍3倍と倍速で強くなっていくのはなぜか?
以前からよく感じていました。
 
音楽の世界でも、「100回の練習より1回の本番」とよく言われます。
 
家にこもって、真面目に一日何時間も練習していたとしても、あるとき限界が来てしまうのです。
 
どんなに少ないお客さんでも聴衆のいる前で演奏すると、その後本当に楽になり、視界が広くなってきます。
ピンチで土俵際残れる粘り強さが身についてくることも実感します。
これは、より厳しい状況で、しかも開かれれば開かれるほど力のつきかたが違います。
 
だからといって、何も準備せずに丸腰で本番に臨めばよい、と言っているわけではありません。
しかし、「完璧になってから」と思っているとキリがなく、いつまでたっても本番に立てませんから、期日を決めて「エイヤッ」とやってしまうことが必要です。
 
2011年2月12日、合唱団コール・リバティストにマエストロをお招きしての練習を行いました。
 
1週間前の2月6日、4月にある定期演奏会に向けての「プレ・コンサート」の本番を積んだばかりの稽古です。
 
「音が違う。すごく良くなっている。別の合唱団みたいだ。驚いた・・・。」
 
「ボクが知っている限り、こんなことやる合唱団は他にいない。永井さんの考えは素晴らしいと思う。」
 
と、帰り際にマエストロがおっしゃいました。
 
歌っている人たちは、「少し楽になったかナー」くらいで、あまり強く実感はないかもしれませんが、着実に力がついているということです。
 
勿論、稽古につぐ稽古は大事だと思います。しかし、指導者が練習でガミガミと厳しく指導するより、普段は楽しく練習し、それにプラスしてある程度本番を積むことのほうが、はるかに上手になるのではないかと考えます。
 
私は「本当の失敗」ということはないと思っています。
全ては挑戦であり通過点です。
 
なるべく多くのチャレンジをするための「チャンスを得る」こと。
これをひたすら繰り返すこと。
それが成長への最短距離だと思っています。

Comment(2)

コメント

鈴木悟

100回の練習より1回の本番のお話を読まさせていただきました。中学校の教員なのですが、
生徒に学年通信で一部を紹介させていただいてもよろしいでしょうか。

鈴木悟さん
コメントを有り難うございます。上記ご質問にはメールにてお返事いたします。少々お待ちください。

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