ビジネスコミュニケーションは中学の英語でも十分通用する しかし日本人は具体的に数字で説明することが不得意 #asacafestudy
あなたは、あなたの住んでいる地元のことを外国の人に説明できますか?
2010年12月22日(水)第16回朝カフェ次世代研究会があり、IBM社員でもある首藤薫さんの『異文化とのビジネスコミュニケーション』といテーマでの講演を聴いてまいりました。
明日はクリスマス・イブですね。
欧米人にはクリスマスを祝う人と祝わない人がいます。
ユダヤ系の「ジューイッシュ」という方々はクリスマスを祝わないのです。
通常『Merry Christmas』はクリスチャンのもの。
『Season's Greetings 』というクリスマスカードはジューイッシュの方々のためのものだそうです。
こういったことも、外国の人々は当たり前でも、日本人はなかなか知らなかったりするものです。
日本IBMでも全社をあげて「Go Global」と、お客さんに対して世界に出て行くためのお手伝いをしているそうです。
その後ろに外国人たちの宗教や文化を考えながらグローバル化することも必要なのですね。
『しかし、その前にやるべきことがある』と首藤さんは言います。
「自分のことを相手に説明できますか?」
例えば、首藤さんは八王子にお住まいで、八王子のことを外国人に説明するときに、「高尾山」と言うそうです。外国人は富士山のほかに高尾山のことを良く知っているとか。
そういえば、私は自分の地元のことを上手く説明できるかしら?と考えてしまいました。ううむ、意外と難しいかもしれませんね。
帰国子女の首藤さんですが
「きれいな英語である必要は全くなく、中学で習った英語で十分ですよ。とりあえず相手とのコミュニケーションが出来れば進んでいけるのです」とおっしゃってくださいました。
そのときできるだけ「具体的に」ということが大事だそうです。
例えば、日本人は、ビジネスのシーンで数字を出すことが不得意。
どちらかというと「やれ!」「頑張れ!」「もうちょっとだから」と精神論で押してしまう。
外国人の上司は「もうちょっとってどのくらい?具体的に教えて」となります。
このとき、あとどのくらいで出来るのか?また出来なかったとしたらどれだけ足りないのか?数字を出してゴールを見せてあげることが大事なのです。
きちんと示すことで納得してくれて「だったら現在はステップだから、あと少し頑張ればなんとかなるね」と相手から言ってくれれば、ビジネスも前進していくことが出来るのです。
今後は「世界の中の日本、アジアの中の日本」の姿を考えていかなくてはならないのです。
これから人口が減っていき、国力も少しずつ落ちていくであろうことは事実です。
「そうであっても日本はリードカンパニーであるべき。そのためには周りを知って己を知ること」という首藤さんの力強い言葉が印象的でした。
バブルの時期、日本がお金を持って海外の土地を買い占めたようなグローバル化ではなく、もっと心の交流を大切にした本当のグローバル化の時代がやってきたのかな、と思います。