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ウィーン・フィルのコントラバス奏者 富士山にて滑落死

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ウィーン・フィルのコントラバス奏者ゲオルク・シュトラッカさんが11月3日に富士山9合目上から滑落して亡くなりました。
 
シュトラッカさんは、毎年11月に来日するウィーン・フィルの日本公演にあわせて、富士山に登っていたそうです。
 
今回で15回目の富士登山。
11月初旬の富士山ともなれば、かなりのベテランでないと登らないと思います。
 
演奏会の合間のオフはたった1日。
1日で富士山往復はベテランでもスケジュール的にかなり厳しいのではないでしょうか。
 
ウィーン・フィルで演奏するくらいですから、ソリストとしとしてもエリートでしょう。
このような事故で亡くなるなんて残念なことですね。
 
 
10月初旬、北アルプスに行ったことがあります。
 
宿泊したこの時期の涸沢は、本当に見事な紅葉、夜は満天の星空で、別天地でした。
しかし、夜の寒さはかなり厳しく、平地だと12月下旬くらい。雨が降れば確実に雪になる寒さです。
 
日中は気にならなかったのですが、早朝出発したところ、道はかなり凍っていて霜も降りています。森林限界でしたので、岩肌がむき出しで足元が滑りやすく、慎重に歩かなければなりません。道が狭く、足幅分の道しかない箇所もありました。鎖を掴みながら、足の置き場に迷って、下を見ると1000m下の景色が飛び込んできます。高所恐怖症気味の自分は恐怖で足が動かず涙が出てきたほどでした。
 

北アルプスといえども、鎖やはしごが整備され、山小屋も清潔。体力とちょっとした技術があれば誰でも登れますが、一歩間違うと死と隣り合わせなのを感じました。
 
私が行った少しあとに、穂高のジャンダルムという難所で遭難があり、救助に向かったヘリが落ちて大破する、という悲惨な二次災害が起こったという知らせを聞いて、冷や汗が流れたのを覚えています。
 
近頃は、女性や年配の登山客も多く、3000m級の山でも気軽に登れるご時勢です。
低い山でも、天候によっては、危険な情況にもなりやすいと思います。
こらからの時期は特に気をつけなくてはいけませんね。
 
わたしはというと、ちょっと怖い思いをしてから山はご無沙汰です・・・。

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