オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

ピアニストにとって手が使えないというのはどういうことか 腱鞘炎を予防するために

»

わたしは以前、腱鞘炎になったことがあります。
 
腱鞘炎は、ピアニストがなりやすく最も恐れている怪我。
 
1回目のときは2ヶ月で治ったのですが、2回目にやったときは、3年を棒に振りました。
結局、練習のやりすぎだったのだと思います。
 
ピアニストは手が使えなければどうにもなりません。
専門家が3年間何もしなかったらどういう状態になるか。
「社会的な死」ということがどういうことか。
身をもって体験しました。
 
治った後は再発防止のため、練習のやり方、弾き方の見直しを真剣に考えました。
しかし、怪我の功名とでも言うのでしょうか。
今では以前より柔らかい表現が出来るようになったと思います。
 
この頃は、ピアニストでなくとも、パソコンや携帯の普及で腱鞘炎になる人が増えているといいます。
2010年10月17日日経新聞朝刊にて「腱鞘炎、予防のコツ」という記事が掲載されていましたのでご紹介します。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
▽腱鞘炎の症状
・指の付け根や手首が痛む
・指や手首の回りがだるい、ほてる
・指がなめらかに動かない、ガクガクと動く
・(重症化すると)指が曲げられない、曲げた指が戻らない
▽予防のための注意点
・手を長時間使う際は時々休憩を挟んで手を休ませる
・キーボードの打ち方、ゴルフクラブの握り方など、手や指の「正しい使い方」を覚える・風呂などで指の関節を動かしてほぐす
・炎症があるときは氷などで冷やす
・痛みが続く場合は、放置しないで一度病院へ
 
程度が軽ければ、手や指を休めると自然に腱鞘の腫れはおさまり症状が改善することも多い。・・中略・・(薬や注射で改善しない、再発を繰り返す場合)専用の内視鏡を使用し手術する。手のひらをわずか2ミリメートルほど切るだけですむ。「術後2~3日で日常生活に復帰でき、残る傷も小さい」という。
 
「手の外科」専門医の名簿 日本手外科学会ウェブサイト
富士通「パソコンの利用と健康」

 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

2回目の腱鞘炎になった頃、大和市に引っ越したばかりで、パックのゴミ出しを分別しなくてはならず、たまったパックを切れないはさみで何個も何個も切り続けていたのも、一つのきっかけだったかな、という気がしています。
 
気をつけるべきところは、ピアノを弾いているときばかりではありません。
腱鞘炎を引き起こす要因は生活のいたるところにあるのですね。

Comment(0)