怒られると翌日から出社しなくなる社員が増加している
「子供の頃、ピアノを習っていたけど、先生が怖くて。小学生のうちにやめちゃった。でも、今思えば続けておけばよかったなあ・・・」
せっかくやったのにもったいなかったですね。しかしこういう方、本当に多いです。
「ピアノの先生は怖い」「ピアノの先生は怒る」
なぜかお約束のこのフレーズが皆さんから繰り返し聞かれます。
でも、怒って本当に良くなるのか?
そんなことを考えているときに、日経新聞(2010/03/25夕刊)にて、キャスターの草野仁さんがこんなコラムを書いていました。
・・・・・(以下引用)・・・・・
昔私たちが会社に入りたてのころは「何やってるんだ、バカ」「しっかりしろ。こんなことができないでどうするんだ」と上司から厳しく叱られたものだ。
今は昔流のやり方で叱責されれば翌日から出社しなくなったりする新人が増えているというのである。
少子化の中で育ってきた子供たちは親から大事に扱われ、怒られたりすることをほとんどしないまま大人になってしまっているという。怒られた経験がなければなぜ怒られているのかが理解できず、さらにそのショックに耐えられなくなって職場に戻る勇気も持てなくなるのであろう。
子供が間違った行動をとったら、それはいけないことだと指摘し、正しい道に導かなければならない。ときにはお尻をたたくことも必要であろう。そういう経験の中で子供たちは何をすると叱られてしまうのかが理解できるようになるし、また叱る人の気持ちも次第に理解できるようになるものだ。つまり人間は怒られることで自らの行動を律するようになると言っても過言ではないと思う。
・・・・・(以上引用・・・・・
部下が翌日から出社しなくなるのは上司もさぞかし心配でしょう。
ビジネスの世界も同じで大変なのですね。
今は、親どころか、学校の先生も怒らなくなりました。
ピアノの専門教育の世界は体育会系です。少々厳しいことを言われるのは当たり前。
しかし、大人も子供も含めてですが、そのままのやり方で教えてしまうと、大体において良い結果が得られないのです。
そのため、私自身は厳しく教える方法をほとんどやめてしまいました。
本来、上手になるためにわざわざ習いに来ているはず。
会社でも、ビジネスの社会で通用するプロフェッショナルに成長したいと思って来ている人は多いのではないかと思います。
上手になれば楽しくなる、もっと好きになる、さらに難しいことに挑戦したくなる。
好きで、怒られなくとも積極的に練習するからこそ伸びる可能性があるのではないでしょうか。
それではこの時代、指導者はどうすればよいのか?
今後もこのブログにて考えていきたいと思います。