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ライフワークとしての学びを考えます。

音楽と料理の深い関係

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音楽と料理は深い関係にあるようです。
 
作曲家で有名なのはロッシーニ。
フランス料理で「~のロッシーニ風」というのは彼の名前からきているものです。自分でレストランも経営していたといいます。
 
3大テノールの一人、パヴァロッティは、演奏会のためホテルに宿泊するとき、世界中どこへ行っても、キッチンのついた部屋を予約し、お気に入りのコックを一緒に連れてきます。そのため、消防法を改正し、スイートにキッチンを作ったホテルもあったとか。
 
私のピアノの師匠も料理上手で美食家。
別荘に招かれると、食材の買出しから、調理、そして食べて飲んで一日が終わります。
何度か行きましたが、今までリビングにあるピアノの音が鳴ったのを聴いた覚えがありません。山に囲まれた自然の中で料理三昧の日々。これほどの幸福はないように思えます。
 
韓国人指揮者のチョン・ミュンフンも、料理好きが高じて、料理本まで出してしまったほど。

フランスのプロヴァンスに家を買い、自ら無農薬の野菜を育て、鶏を飼って卵をとる。自分の畑でほとんどがまかなわれるため、冷蔵庫は小さいものしかありません。
将来は、奥様に認められる農夫になることが目標というマエストロ。

韓国料理はもちろんのこと、ロサンジェルス・フィル時代の常任指揮者カルロ・マリア・ジュリーニの影響で、イタリア料理にも造詣が深く、彼曰く「生涯の夢」であるイタリア料理界の巨匠である「ガンベロ・ロッソ」のシェフ、サン・ヴィンチェンツォに料理を学んでいます。
 
以前、ミュンフンが日本の小学生のオーケストラにベートーヴェンの「運命」を指導するというNHKのドキュメンタリー番組を見たことがあります。
 
そのとき、小学生たちを呼んで、韓国料理を一緒に作って食事をしている場面がありました。ミュンフンが、音楽と料理の素晴らしさ両方を子供達に伝えていたのが印象的だったのを覚えています。
 

料理は、食材を上手に組み合わせて調和させ、美味しい味を作り出します。同じ素材でも作り手が違うと味も違ってきます。
音という素材を調和させる音楽と似ているところが多いのかもしれませんね。
 

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