「ドジっ娘リーダー奮闘記」(その2) 任せる実力
「ドジっ娘リーダ奮闘記」、実は著者のお一人、小俣光之さんの経験した内容をベースに書かれているそうです。
ドジっ娘は小俣さんがモデルなんですね。
小俣さんは、ITmedia エンタープライズでの連載をなさっていて、そのときの内容がこのドジっ娘だったのですが、自分自身の勉強にもなり、毎回楽しみに読んでいました。
多忙な毎日にも関わらず、この本と同じ内容が毎週木曜日にきちんとアップされています。
ブログを書き始めたばかりの私は、なぜ小俣さんがこんなに要領よく出来るのか不思議でたまりませんでした。
しかも、ギターの演奏やバンド活動、オーディオなども充実していらして、すごく楽しそうなのです。
あるとき、小俣さんに「今まで8冊も本を出されているし、ブログも連載もすごく面白いですね。どうやったらこんな要領よく出来るのですか?」と聞いてみました。
K(小俣さん)「ボクはね、人に任せているんだよ。全部自分でやらない。『ドジっ娘』はね、原案を書いて、あとはヨロシクーって(共著の)鈴木さんに回しちゃうんだ。本もそうだよ。編集者さんと共同作業だからこそできるんだよ。」
N(永井)「自分の手を離れて、どのようになるか気になりませんか?私は、全部自分でやらないと気がすまなくて。変なこだわりが捨てられないんです。ブログを書くのも時間がかかって・・・心配でアップするまで何度も見直しをしてしまいます。」
K「そんなことしていたら、たくさんのことはできないよ。仕事もそうだよ。人に任せなきゃ。ボク、さっきロビーでブログ書いてそのままパパッとアップして来ちゃった。その方がいいものが書けるから。大丈夫だよ。」
勢いや鮮度も大事なのかもしれませんね。
ううむ・・・、達人です。
本では「任せることでチームは成長する」「リーダーは任せるもの」ということが書いてありました。ただ、それでリーダーがサボっているわけではありません。「リーダーはより高いレベルにチャレンジして成長しなければならない」とあります。
任せるのも実力のうち。
リーダーの度量や器の大きさも必要なのですね。
そして共著の鈴木麻紀さんの手により、しん子ちゃんや輩田さん、その他の登場人物に命がふきこまれました。
鈴木さんは一人一人のキャラに対して、詳細なペルソナを作成しているそうです。性格、好きな食べ物やブランド、趣味など・・・・ちょい役の人までしっかり考えられています。どおりでキャラが立っているわけですね。
任せる力と任せられる力、この両方が必要なのですね。
リーダー企業の中だけではありません。趣味のグループでも、地元の町内会でも、家族の中にも存在します。
「ドジっ娘リーダー奮闘記」はぜひ皆さんに読んでいただきたい本です。