お客さんへの心、次につながる力、CAT、この三位一体がソーシャルマーケティングの極意だ 「第7回朝カフェ次世代研究会」より
2010/07/14の「第7回朝カフェ次世代研究会」は、オルタナティブ・ブロガーの柳下さんによる講演『ソーシャルメディアをマーケティングに活かすためにすべきこととは』でした。
私は、合唱に関わるようになってから、宗教曲の演奏をする機会が増えました。
キリスト教における「3」という数字はとても大事な縁起の良い数字とされています。
なぜか。
それは「父と子と精霊」という三位一体、これを唯一の神であるとする教えだからです。キリスト教の中心になる考え方なのですね。
「3」は西洋文化的にいうと、バランスがとれていて安定感のある数字なのです。
柳下さんは、この「3」という数字にこだわり、構造的に今回の講話をされていたように思いました。
それでは三位一体風に、今回の講話をまとめていみることにいたします。
「父」
お客さんは・・・満足したい、忘れっぽい、常に迷っている、お得かどうか、心の接点を求めている、だまされたくない、分からないものは買わない、金の切れ目は縁の切れ目、必要なものがあれば十分・・・という生き物です。
文字だけで書くと結構わがままですね。
この難しいお客さんの心を奪った代表として、ユニクロとアップルを上げていました。
ユニクロは、安かろう悪かろうではない、良い物をあらゆる人・・・世界中の人々に提供することを実践しています。
アップルは、スティーブ・ジョブスさんの「One more thing」に代表されるように良い意味でのサプライズがあり、今や世界中の人を虜にしていますね。
人を愛する気持ちがベートーヴェンの時代から変わらないように、お客さんの心はインターネットの無い時代からも同じなのですね。
「子」
現在、あらゆるところで行われているブロガーズミーティング。どうも、その場限りのものになっている傾向があるように思えます。
ドキッとした方も多かったのではないでしょうか。
単なるプロモーションとして考えるのではなく、もっと継続的なコミュニケーションが必要なのでは?と提案していました。
その良い例として、三洋電気のエネループをあげていました。
持ちが良くて、何度も使える電池。生活が変わるようなすばらしい電池なのです。
三洋電気は、サイトへの参加によって貯まったポイント10万ポイント毎に、エネループ ランタンを250台無電化地域・・・例えばアフリカなどへ寄付することを行っています。
子供達が絵を描いたり勉強したり出来るようになるわけです。
皆の「うれしい」をつなげているのですね。
「精霊」
Continuous(継続は力なり) 、Aggressive (ネガティブな反応を恐れずに積極的に関わる) 、Transparent (うそはつかない)の頭文字をとり、CATと命名されておられました。
自社メディアを積極的に活用する極意です。
柳下さん「ボクは物覚えがわるくて、3つ以上は覚えられないから1,2,3で一杯一杯。起承転結にはしないんです。」
と謙遜されておられましたが、3つというのは安定感があって、継続的に皆さんに覚えていただけるのではないかと思います。