制服を着ているからといって本当に警察なの? 第8回朝カフェ次世代研究会より(その1)
7月28日(水)第8回朝カフェ次世代研究会に行ってまいりました。
朝カフェですから通常は早朝6時30分開始なのですが、第1期の最終講義ということで、打ち上げも兼ねて夜開催です。
この日はオルタナ・ブロガーの新倉茂彦さん のご講演で、テーマは「狙う側から考える『目から鱗』のセキュリティ視点」です。
セキュリティとはものの見方であり、正面からは見えない斜めからの視点が必要なだそうです。
ちょっと斜に構えたような視線、とでもいうのでしょうか。
素直すぎるのはだまされやすいのです。
人間は枠にとらわれやすいですね。相手はそこを狙ってきます。
例えば、警察官の制服を着ている人がいたら、それだけで信用してしまいそうです。
もしキャッシュディスペンサーの横に制服の人が立っていたらどうでしょう。それがもしも偽者だったとしても、制服=警察官と思い込んでいるので、全く疑わないどころか、「警察が守ってくれる」と安心してしまうのです。
私のお恥ずかしい例をご紹介します。
あるとき「平山(ひらやま)って10回言ってみて」と言われました。
私は即座に、「10回も言わせるのだからこれは口の滑舌がよいかどうか試そうとしているに違いない」と思いました。一生懸命間違えずに「平山」を10回言い切ったあと、相手は「世界で一番高い山は?」と聞いてくるではないですか。「そら来た!」とばかりに私は思い切り「ヒマラヤ!」と答えたのです。
まんまとだまされました。
ヒマラヤは山名ではないですし、世界で一番高い山は冷静に考えれば誰でもわかるはずです。
「噛まずにしっかり言わなければ」と、自分で勝手に問題のストーリーを構築してしまい、視点を全く変えませんでした。
一回枠をはめてロックオンしてしまうと違う考え方ができないのです。
相手の思う壺ということですね。
また、私は人をすぐに信用しやすようで、特に知り合いだと、まさか自分をだまそうと思っているなどと考えもつかない性質のようなのです。
お恥ずかしい話ですが、半年後に同人物に同じ手口でもう一度だまされたときは、かなり自信を失いました。本当に情けないです。
新倉さんに言わせると「それって、かなり古典的なネタだね」ということでした。
「でも、僕でもやっぱりだまされるときはだまされると思います」
とおっしゃっていました。
そこを知っててだまされるのと、知らないでだまされるのとは大きな違いのようです。
今の時代、平和な日本といえども、インターネットの手口はパソコンのふたを開ければもうすぐ目の前にある、ということに気がつかなければならないですね。
結局は自分の弱いところに相手はつけ込んでくるわけです。自分で自分の身を守ることを意識しなければ、と思いました。