合唱は元気玉
「合唱は元気玉なんですよ」
「ドラゴンボール」で孫悟空たちが使う技「元気玉」。
ドラゴンボールは、大好きな漫画でした。
各パートで、皆の気やエネルギーを集めて、空中で響かせる。
この作業が元気玉とそっくりで、目からウロコでした。
私は、「合唱はお神輿を担ぐのと一緒」とよく言っています。
お神輿は担ぎ手の気を合わせて、頭上に高々とかかげます。
これは神輿という響きを上へ響かせるのと同じ。
そして、全員がやる気になることが生きた良いお神輿になる条件です。
そういうところも、合唱と似ているところがあります。
2010/6/12、合唱団コール・リバティストでは、東京混声合唱団の現役テノール歌手、志村一繁先生をお招きしての練習を行いました。
志村先生は
「皆の気を合わせて上の方で響かせるんですよ。
合唱は元気玉なんです。」
とおっしゃいます。
「なんとなく時間がきたから声を出す、というのではなく、自分達で『よし、いまだ』と感じるところで意思表示してください。そうすれば、指揮者はちゃんとそれに答えるような指揮をします」
また、この日はアルトとテノールに対してのお話しもありました。
合唱においてのメロディは、だいたいソプラノが受け持ち、テノールやアルトといった中間の音はメロディを支えるような目立たない役割に回ることが多いのです。
しかし、今練習している「光る砂漠」という曲で、作曲家の萩原英彦先生は、アルトやテノールのために素晴らしい旋律をたくさん書いていくださっています。
「恥ずかしいくらいに表現してください。」
「僕はテノールで、いつも中の音を歌っているので、たまにもらえるメロディのありがたさがわかります。
だからこそ、ぜひ成功してもらいたいんです。」
アルトやテノールが歌えるようになってくると、音楽全体が充実してきますね。
この日は「こんな響きもあったんだ」という新たな発見がありました。
「中間を支える」
社会的にいうと、どういう立場の方々なのでしょうね。
何か共通するものを感じたこの日の稽古でした。