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ライフワークとしての学びを考えます。

合唱連盟の総会に出て 合唱のこれからについて考える

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昨日、東京都合唱連盟、平成22年度総会に行ってきました。
 
19時の開始前から各団の代表で会場は一杯です。20代~40代は3割弱でしょうか。あとは全て50代以上の世代です。
 
約半年前の会議で、役員の先生が話してくださったことを思い出しました。
 
「日本の合唱人口は、今や少子高齢化で逆ピラミッド状態。シルバー世代が支えています。このまま行くと30年後にはなくなってしまうかもしれない。現在はたくさんの合唱団が加盟団体として登録しているけれども、もう10年もしたら半分になるのではないか。
貴重な日本の合唱文化が途絶えてしまうのではないか。」
 
「自分だってもう70歳です。あと10年やっていられるかどうか・・・。
今日ここに来ている団体代表だって60歳が平均です。あなたたちに頑張ってもらうしかありません。これからの合唱界をよろしくお願いします。」
 
と、しっかりこちらを見ておっしゃってくださいました。
 
その予想がじわじわ数字に表れているのでしょうか。
昨日の総会の説明によると、今までは入会する団体の方が多かったくらいなのに、現在は退会する団体も増えて、入会団体と拮抗している状態だそうです。
入会団体が減るということは、会費も減るわけですから、運営はなおさら大変になってしまうのです。
 
それなら会費を値上げしたいところですが、この時代に会費を上げたくないという方針で続けていきたいとのこと。
合唱祭やコンクール、その他様々なイベントなどを行い、年間何千万という金額のお金を動かしているのです。
しかし、会計報告書を見ると、少しも儲かっていません。
どんな状況でも日本の合唱ために、合唱音楽のために頑張ってくださる方がいるからこそ、私たちが安心して歌えるのですね。
 
この日、今年度で任期を満了し、役員を引退なさるK先生からご挨拶がありました。
 
それに対して他の役員の方から、ねぎらいのことばがありました。
「K先生がお話しくださったこと以外に、今ここで言えないようなこともたくさんありました。
K先生は6年間、合唱界を良くしようと、変えていこうと、大変苦労されていたのを私は知っています。」
 
そのお話しの後、静かにうつむいたK先生の横顔から、この6年間がいかに厳しいことの連続であったか、というのを感じとることができました。
 
私も、ご縁あって音楽をさせていただいて、たくさんの先生方から徳を受けて学んできました。これからは、その徳を世の中に返していかなければと思います。
何か出来ることはないか、これからも考え続けていくつもりです。
 
合唱は、一般的にちょっとダサいイメージがあるかもしれません。
しかし、素晴らしい合唱演奏で、ハーモニーがびしっと合ったときは本当にかっこいいのです。
ソロは、プロオンリーの世界ですが、合唱はプロもアマチュアもありません。
アマチュアでも感動的なすごい演奏をする団体はいくらでもあります。
そこが合唱の奥深さであり、面白さなのです。
 
合唱の楽しさ、かっこよさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。

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