黄金の時間 効果的なトレーニングとは
私が指導を務める合唱団コール・リバティスト2010/04/25の練習日記です。
この日は朝9時から、マエストロである小屋敷先生をお招きしての男声トレーニング行いました。
リバティストでは、午前中という、一番創造性が高く、夜の3倍の生産性があがるといわれている時間帯にトレーニングを行います。
9時のレッスンだと歌の人は、声を出す4~5時間前には起きていなくてはならないので、自動的に5時起きになってしまいます。
しかし合唱人として、舞台人として、早起きも稽古のうちなのです。
私も練習は朝練派で、学生時代は始発で学校のレッスン室に通っていました。
6時から一通り練習曲を済ませて、一時間目の授業から参加すると、すごく充実感がありました。
学校で授業を受けて、半日ほど手を休めてから、また夕方に家でさらうと、一日で二日分練習したような状態になります。
続けて何時間も練習をすることは手にとってあまりよくありません。
休みも練習のうちなのです。
声だったらなおさらです。
歌の練習は、とにかくこまめに様子を見ながら、体調と相談しながらすること。
私自身、一日の練習時間はマックス2時間だと考えます。
そうは言っても、まあ2時間もすることはありませんが・・・。
個人的には、午前中に30分エクササイズをやったら、なるべく時間をおいて、夕方に曲の稽古をする、というパターンがいいように思います。
練習と練習の間をおけばおくほど、声帯の回復が進むので、リフレッシュされて良い内容の練習になる、というわけです。
さて、朝9時のトレーニングですが、もし、寝坊をしてしまって、7時に起きてしまったらどうすればよいのでしょう?
学生時代、小屋敷先生が朝9時のレッスンで寝坊をしてしまったことがあったそうです。そういうとき、体を9時に間に合わせるように出来る方法を教えてくださいました。
暑いとき、「ハッハッハッハッ・・・」と犬が呼吸していますね。
そんな状態をイメージしてください。
犬のように舌を出しながら口をあけて、吐いて吸ってを素早く繰り返します。
そのとき、呼吸に合わせて、お腹が出たり引っ込んだりできればさらにいいですね。
先生はレッスンに向かうまでのあいだ、電車の中で、横断歩道で、この呼吸をやり続けて身体を間に合わせたそうです。
人目があるので、ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、効果はあると思います。
これは「ドギーブレス」という方法です。
お腹を使って発声することを体に覚えさせるには、よいやり方の一つでもあります。
でも、なるべくだったら寝坊しないで出てきたいものですね。
朝稽古にすると、「仕事で遅れちゃって」ということがないので、とても集まりがいいですね。
ヨーロッパでは、朝4時から12時までは『黄金の時間』と言われていて、クリエイティヴなことが活発に行える時間帯。この時間に集中して勉強するといくらでも入るといわれているそうです。
朝を有効活用できるのは気持ちもよく、効果があがって一石二鳥です。