「みんな、ちがっていい」本当の意味は
以前、小学生の男の子をレッスンしていたときのことです。発表会も近いのに、あまり練習していないようでした。
「発表会で格好よく弾けるように、もう少しやろうね。他のお友達も頑張ってるよ。」
と言いました。
しかし男の子は「みんなちがってみんないい!」と、なかなかきちんと弾こうとしません。
一緒についてきていたお母さんが、横から説明してくれました。
「この頃は学校で金子みすずを教えるんですよ。」
詩人、金子みすず「私と小鳥と鈴と」という詩の一節のようです。
しかし、詞の内容は、小鳥も鈴も自分もそれぞれの得意分野があってすばらしい、ということを言っているのであって、出来ていないことを認めたり、努力しないことや競争しないことを良いと言っているのではないようです。
ビル・ゲイツさんが高校生に向けて語った、「人生における11の法則」というのがあります。本日はその中の法則8をご紹介したいと思います。
RULE 8
Your school may have done away with winners and losers, but life has not.
In some schools they have abolished failing grades and
they'll give you as many times as you want to get the right answer.
This doesn't bear the slightest resemblance to ANYTHING in real life.あなたの学校は勝者と敗者を分けることを廃止したかもしれませんが、実際の人生はそんなことはありません。
ある学校では、落第を廃止して、正しい解答を得られるまで何回もチャンスをくれるそうです。でもこんなことは、実際の人生では絶対にありえないことです。
(若干意訳しています)