「指定管理者制度」実施されて良くなったこと
合唱団の練習会場として使用させていただいている、築地社会教育会館の会場抽選に行ってきました。
朝9時からの抽選会場は利用者100名以上の人で盛況です。
築地は、昨年の4月から「指定管理者制度」が導入され、民間の「小学館集英社プロダクショングループ」が管理することになっていました。
小泉内閣によって進行した「公営組織の法人化・民営化」の一つですね。
抽選会の最初にスタッフのリーダーから挨拶がありました。
「4月からこちらを任され、もうすぐ一年になろうとしています。まだまだ至らない点もございますが、皆様のご意見を参考に、今後さらに良くしていく所存でございます。」
施設の抽選会でこのような挨拶は初めてです。
親切丁寧で、感じが良く、説明も大変わかりやすい。
およそ70団体を受け付ける抽選は、1時間以上の時間を要しますが、てきぱきとした進行で、常に心穏やかに過ごすことが出来ました。
公的施設の予約は、インターネット受付がかなり浸透しているこの頃ですが、築地は相変わらずくじ引き抽選です。
土地柄もあると思いますが、利用者のほとんどが高齢者の方々。
インターネットでの予約は、まだまだ気持ち的にも抵抗があるのかもしれませんね。
高齢者の方々に対して、理解のある方法だと思います。
しかし、くじ引きでの抽選、お互いの顔が見られてなかなか良いものです。
早い番号のくじを引くと、会場から「おおっ・・・」とどよめきが起き、引いたご本人もバンザイして喜んでいます。
「こういう方々が一緒に使っているのね」という安心感と、ある種の連帯感がわいてきます。
他地域の他団体でインターネット予約するとき、システムのせいか、コンピューターが同じ日で2箇所重複して予約してしまったりすることが多いのが難点、と聞いた事があります。
くじ引きですと、その場で口頭で調整してもらえて、皆が見ている前で全て行われるので、無駄もなく、公平性が高いですね。
会場で、「"築地社教"は前よりどんどんよくなっていて、感じもいいし、とっても使いやすいのよね。有り難いわ。」という声が聞こえました。
今まで21時完全撤退であったのが、22時までの延長が可能になったり、高齢化が進んだ地域は、あえてインターネット予約にしない、など、民間の手法で、柔軟性のある施設の運営を行っていることが分かります。
指定管理者制度は、始まったばかりで、指定期間が短期であることからの人材育成の難しさ、まだまだ制限があるなど、これからの面もあるようですが、今の現状を見ている限りは、少しずつ良い方向に行っているような気がします。
こんな会場で練習できることに感謝しています。