ぎっくり腰 そのときやってはいけないこと
合唱団の練習で、腰の悪い方が多いのには驚きました。
ピアニストの職業病として意外に多いのが腰痛。
長時間座っている姿勢は腰に負担がかかるそうです。
私自身は、今まで腰が痛くなったことはなく、きっと練習が足りないせいだと思っていました。
しかし、その日はいきなりやってきました。
1月20日午前8時。
ごみをごみ袋に詰めようと、斜めに身体を前傾させて、不自然な姿勢でひねったときでした。
腰に一瞬変な感じがしましたが、1時間も動き回っているとだんだんと痛みを覚え、ついに動けなくなってしまいました。
「これがもしやぎっくり腰というものでは?」と思いました。
最初は、自分がぎっくり腰なのかどかということも分からず、どう対処していいか確かめるため病院に行かなければと思いました。
しかし、どうやって病院に行けば良いのでしょうか。
タクシーを呼んだらいいのでしょうか。
「冷静にならなければ」としばらく考え、知り合いに電話をしました。
そうすると
「素人考えで動いてはダメ、健康相談室に電話して聞いてみるといいよ」
とアドバイスを受けました。
健康保険組合で看護師やカウンセラーが24時間相談に乗ってくれるところがあると聞き、早速電話をしてみることに。
「熱はありますか?動かさなくても痛いですか?痛みが増していませんか?しびれはありませんか?」
など何通りかの質問を受け、該当しないことが分かると、
「ぎっくり腰の可能性がありますので、とにかく動かないでください。」
と言われました。
そして、以下の4つの指示を受けました。
1、移動することで悪化するので、今は病院にはいかない
2、腰に負担をかけないように、仰向けではなく、ひざをかかえるような姿勢で横向きに寝ていること
3、どうしても移動しなければならないときは四つんばいで
4、痛みのある箇所を冷やす(温めてはだめ)
5、痛みが治まったら今度は温める
「これで痛みが弱くなってくるはずです。どうしても痛みが引かないようでしたら病院に行ってください」
ということでした。
「動かないでじっと寝ている」といわれても、やはりどうしても動いてしまうのですよね。動かないのがいかに難しいかということがよく分かりました。
しかし、言われたとおり、今は我慢です。
2日後までの予定は全てキャンセルして、極力安静を心がけました。
そうすると、次の日にはほとんど痛みがとれ、移動出来るようになり、2日後にはゆっくりですが普通に出歩くことも出来るようになったのです。
私の場合、もともと軽度だったのかもしれませんが、初日で痛いのを無理して動いてしまい、悪化させてしまう人が多いとのこと。
あのとき、電話相談をしておいてよかったとつくづく思います。
てきぱきと指示くださった担当の方に、もう一度感謝の電話をしたいくらいです。
一回腰を痛めると、その不便さ、腰の大切さをそれこそ「痛感」します。
腰はお互い大事にしたいですね。