なぜ マリア・カラスはダイエットしなければならなかったのか
マリア・カラス。
世界のディーバ。
人類後にも先にも現れないであろう、美貌と実力を兼ね備えた大歌手です。
ベルベットのような声のドラマティック・ソプラノで、オペラの役柄に深く入り込み、作品を上回るレベルにまで引き上げる表現力は素晴らしいと思います。
声楽家でカラスのことを「凄い」と言わない人はいません。
あのエモーショナルな声は一度聴いたら最後、魂をぐいと引きつけて離さないのです。
なぜ、マリア・カラスは「世界のディーバ」と言われるまで人気が出たのでしょうか。
彼女が出現するまでは、オペラ歌手といえば、ふくよかなのが当たり前。
カラスも、もともとの体重は105㎏でした。
それに反して、オペラのヒロインの役どころというのは、絶世の美女で高級娼婦で最後は結核で死んでしまう役とか、貧乏だけどモテてチャーミングなお針子さんでこれもまた最後は病気で死ぬ役とか、次々と男を誘惑する気性の激しい美人のジプシーとか、そんな役ばかり。
オペラで、死にそうなヒロインが、立派な体格で、肌もツヤツヤ、どう考えても明日死ぬとは思えません。これでは観にきている客は、声が良くて歌が上手なだけではどうにもこうにも感情移入できないのです。
そこで現れたのがマリア・カラスでした。
カラスは、105㎏あった体重を約一年で55㎏まで減量に成功。
容姿も抜群、ヒロインの感情をダイレクトに伝える歌唱力でたちまち人気絶頂となったのです。
しかし、なぜここまで激しいダイエットに成功し、歌唱力も維持できたのでしょうか?
そこには衝撃のダイエット方法がありました。
皆さんはサナダムシという寄生虫をご存知でしょうか。
太っていた頃のカラスはどんな方法のダイエットも効果がなく、最後サナダムシをお腹に飼って劇的に痩せたのです。
下記サイトにカラスの使用前使用後の写真がありますので、ご興味ある方はご覧ください。
東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生は、15年間、体内でサナダムシを飼い続けた寄生虫学者です。
藤田先生いわく「サナダムシは花粉症も治る」そうで、欧米より日本のサナダムシの方が身体に優しいとおっしゃっています。
それでは、マリア・カラスの歌でプッチーニ作曲『ジャンニ・スキッキ』よりラウレッタのアリア「私のお父さん」を聴いてみることにしましょう。
カラスのこの意志の塊のような目を見れば、どんなことだってやり通しそうですね。
そろそろ花粉症の季節。
しかし、サナダムシをお腹で飼う勇気はありません・・・。
☆メネギーニの回想によれば、カラスはサナダムシを排出してから痩せ始めた のだそうです。一部記載に間違いがございましたことお詫び申し上げます。2012/07/30記事改正