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ライフワークとしての学びを考えます。

お父さんのための究極のコミュニケーション方法

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仕事から帰って来て、娘さんのピアノに心癒されたいと思ったことはありませんか?
休日に奥様のピアノで楽しい午後のひと時を過ごしたいと思いませんか?

しかし、せっかく習わせているのにピアノに向かってくれない。
以前上手に弾いていたのに、この頃は育児や家事など、忙しそうでなかなか弾いてもらえない。
リビングには物置と化したピアノだけが静かにたたずんでいる・・・・。

そんな悩みを抱える方々は多いかと思います。

愛する人にピアノを弾いてもらうための一つの方法として、連弾をお勧めします。

連弾とは、一台のピアノをプリモ(右側で主にメロディを受け持つ)とセコンド(左側で主に伴奏とペダルを受け持つ)に分かれて演奏するスタイルです。

二人で弾くのですが、まるで一人の人間が4つの手で弾いているように聴かせるのが醍醐味。
ソロ演奏からは聴くことができないダイナミックな響きと、楽しげな雰囲気、そして人間の究極のコミュニケーションスタイルを見るようで感動を覚えます。

ペダルを受け持つセコンドは、プリモの旋律が気持ちよく演奏できるよう、そして同時に自分の受け持つ伴奏のハーモニーが濁らないよう、細心の注意をはらいます。

プリモも、ペダルを踏んでほしいところ、テンポや強弱を変化させてほしいところ、などいろいろとあるので、相手との繊細なコミュニケーションが必要です。
自分が弾きにくいパッセージをお願いして相手に弾いてもらうこともあります。

そんなときしてはいけないのは、ペダルが遅くてイライラしたり、ついつい命令してしまったり、相手が弾けてないところを指摘してしまうことです。

例えば、半分親切心で「そこ、弾けないみたいだから、私が音取ってあげようか?」などと言ってしまわないように気をつけます。
プロの場合はどうにかしてくることがほとんどですが、しばらく様子を見て変化がないようでしたら
「ここ難しいねえ~、私もやってみたけど弾きにくいと思った。以前ラベック姉妹(美貌のピアノデュオ)がこうしていたけどね~。試してみようか?」
など、「上手な人もこうして乗り切っているよ」という言い方をするのがいいと思います。

いったん気まずい雰囲気になると大変です。
気持ちは正直に音に表れます。
相手の立場に立って、「自分が逆のパートを弾いていたらどうだろうか?」という気持ちを常に持つことが大切です。

ただし、デュオ歴何年、ともなってくると、信頼関係がすでに出来てますし、かえってストレートに言ったほうが良い場合もあります。
音だけ聴いていれば何を要求しているかも分かるようになります。

コミュニケーションが上手にいくと、連弾ほど楽しいものはありません。

奥様やお嬢様にピアノを弾いてもらいたいと思っているお父さん。
楽器店の楽譜売り場に行くと、名曲を簡単にアレンジした楽譜がいっぱいあります。
出来れば知っている曲がいいと思います。
売り場係りの方はとても良くご存知の人が多いのでぜひアドバイスしてもらってください。
プリモの右手だけでも弾けそうだと思った譜面があったら購入し、メロディを弾いてみましょう。

休日に男性がたどたどしくピアノを弾いている姿を見て、だまってられる女性はいません。
必ず伴奏部分を弾いてくれることでしょう。
そのとき忘れてはならないひとこと。
「上手だね」
これさえ守れば大丈夫です。

ピアノはしばらく弾いていないとなかなか弾く気がおきないものです。
これがきっかけで、あれもこれも弾いてみたいという気持ちにスイッチが入ると思います。

連弾は相手の気持ちまでデリケートに察することができる究極のコミュニケーション。
どうぞ楽しい音楽ライフをお過ごしください!

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