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ライフワークとしての学びを考えます。

吹奏楽のスーパーティーチャーから学んだ4つの心得(その1)

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全日本合唱連盟「ハーモニー」第150号の、日本吹奏楽界No.1指導者・丸谷明夫さんの記事は、リーダーの真髄を示しています。

丸谷さんは、大阪府立淀川工科高校・吹奏楽部を率い「全日本吹奏楽コンクール」に31回出場しています。
工業高校を卒業、経済的な理由で淀川工業高校の電気科助手の傍ら、大学で教員免許を取得後、吹奏楽部の指導一筋45年。

1、公平に

・・・・・・・・以下引用・・・・・・・・

本当の力のある、本当に努力した子が報われる世界を、なかなか世の中はそういうふうになってへんみたいやけど、ここでは作りたい。
それに実は世の中も本当はそうなってる。すぐに結果は出てこないだけで、誰かが見てくれてる、そう思ってこつこつやってたらいけるもんです。だから、誰がみても、公平に。そのためにはオーディションが一番。

・・・・・・・・以上引用・・・・・・・・・

丸谷さんのオーディションは審査員が反対側を向いて採点します。
数字的な答えのない音楽の場合、人が人を審査することは難しいのです。

オーディションは一発勝負です。
上手い人がアガって失敗することはしょっちゅうあります。
そんな時、えこひいきや先入観で点をつけることはない、厳しいけれど、分かりやすく全員が納得するやり方だと思います。

大事なのは公平感ということなのですね。

2、謙虚に魂を込めて

・・・・・・・以下引用・・・・・・・

自信は、一生懸命、本当の努力をした者に対するごほうびです。
自分に嘘をついた者に自信なんかできるわけない。
僕の中でどっかに「まぁなんとかなるん違うか」っていうのがあると、絶対子どもがあかんようになる。
そやからね。自分も謙虚な気持ちになって、魂込めてやらんと。それがしんどい。

「日本一になれ」言うたことはありません。ただ、「日本一の努力をしよう」と。それはね、並大抵やないと思います。

・・・・・・・以上引用・・・・・・・・

純粋に良くなりたいと努力している人をみると
「よし!この人たちのために自分の出来るすべてを教えてあげたい」
と本能的に身体が動いてしまいます。頭の中は音楽のことしかありません。
そういう時「まあ、このへんでいいや」と不思議と思わなくなります。

音楽の前では裸になります。謙虚な気持ちを持ち続けるようにしなくては・・・・と弱い心に言い聞かせています。

それでは、残りの二つは次回に。

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