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ライフワークとしての学びを考えます。

お家のピアノ、知らないうちにダメにしていませんか?

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関東地方、今日はやや湿気がありますが、乾燥した毎日が続いていますね。
仕事柄ピアノを使用する身、比較的心穏やかな時期です。

ピアノをリビングに家具のように置いているご家庭が多いのですが、その状態を見るたびに「あ~っ、もったいない!」と心の中で叫んでしまいます。

ピアノはかなりデリケートな管理、整備を必要とします。

調律師さんによるメンテナンスも重要ですが、ピアノ管理にとって最も大切なのは「湿度」です。
湿度ばかりは調律師さんは管理できません。

約2年前に国産の楽器からドイツ製のピアノに買い換えました。

今までの国産ピアノは湿度60%以下に保っていれば何とか良い音がしていたのですが、今回のピアノは違いました。
55%を越すと恐いくらい確実に音が変化してきます。

なぜでしょうか?

ピアノはフェルトを巻いたハンマーで弦をたたいて音を出しています。
そのハンマーが湿気を吸うとモコモコとした状態になり、音に輝きがなくなってきます。
鍵盤を動かしているアクションという部品も、湿気を吸うと、動きが鈍くなり、デリケートで素早いタッチに反応できなくなります。

また、湿度の変化により、木の収縮が起こります。
そうすると木の変形が始まり、音が狂い始め、そのような状態を長年続けていると劣化の原因になり、ピアノの寿命は一気に短くなってしまいます。

国産品は日本の気候にあわせて、まだ湿気に強く作られています。
でも、いくら国産といっても、6月~10月の日本の湿度に対しては限界があります。
さらにヨーロッパの楽器ともなってくると、乾燥した気候のため、もともとが湿気に弱く、日本の気候に合わないように作られています。特に湿気に対しては敏感なのです。

日本でピアノを弾くためには湿度管理は必須なのです。

そのために除湿機を使用していました。

当初使ったのは、某大手電気メーカーの除湿機でした。

しかし、今の楽器、10月の時点でコレ一台では全く歯が立ちませんでした。
除湿をかけてもかけても音が落ちてくるのです。
おそるべし日本の湿度。

そこで、同じものをもう一台買い足しました。

2台の除湿機を24時間つけっぱなし。
さすがに2台だと音もブンブンうるさいですが、なんと言っても気温が上がってくるのが辛い。
除湿機2台と10月だというのにクーラー再始動です。
窓もめったに開けられません。

しかも、2台つけているにもかかわらず、湿度は思ったより下がらず、ピアノの音は落ちてくるのです。

さすがに辛くなってきました。

家では人間よりピアノの居心地優先なのです。
ピアノが王様なのです。

この状況を少しでも改善できればと思い、さらに性能の良い除湿機はないかと探しました。

たまたま、知り合いの自然食品店の店長さんが、健康にいいからという、全く違う理由でお勧めしてくれた除湿機に目が行きました。

KANKYOのコンデンス除湿機

説明を聞くととてもいいのですが、これが除湿機としては破格に高いのです。
しかも量販店で販売していないので、お値引きはありません。

迷っている私に店長さんが「お高いものですし、使ってみて納得してから決めてみたら?」と自らの機械をレンタルしてくださいました。

使ってみて即決でした。
思ったより音は静か、あまり暑くならない、本体が軽い、空気も良い、そしてなんといっても水がよくとれ、湿度もぐんぐん下がります。

現在は夏場もこれ一台でほとんど問題なく使用中です。
ただお天気によってはパワフルモードにしなくてはならないこともありますが、ほとんどは通常モードで楽器の調子はいいようです。

国産品のピアノにしても、除湿機があるとないのとでは大違いです。
良い音で長く弾いていくためにも可能な限りピアノとセットで除湿機を使った方がいいようです。

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