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HPEのインテリジェントストレージにおける可用性100%ギャランティという覚悟

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 久しぶりに、HPEの新製品発表会に参加。今回の製品はオールフラッシュのミッションクリティカルシステム向けインテリジェントストレージ製品。キーワードは100%の可用性だ。

 HPEはNimble Storageを買収してInfoSightを手に入れた。InfoSightは、世界中で使われているストレージの利用状況のデータをクラウドに集めて、それを機械学習で分析し予兆保守などを実現する仕組みだ。このInfoSightのインテリジェンスを手に入れたことで、人間の力では限界に来ていた複雑化するITインフラの管理を、自動化して可用性を高めることができるわけだ。

「HPE Primeraは、100% Available(可用性)をギャランティします。アップタイムがDSC_4355.jpg100%というものになります。これには戦略的に力を入れています」と言うのは、日本ヒューレット・パッカード株式会社 ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部 統括本部長の本田昌和氏だ。この100%の可用性は「HPEの開発部隊の意思表示でもあります」と、ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部 製品部 カテゴリーマネージャーの加藤茂樹氏も言う。

 100%を謳えるようになった大きな要因は、ストレージOSのアーキテクチャを刷新して、従来はストレージ装置のハードウェアのそばにあったものを、ユーザー領域に離したことだ。OSがハードウェアに近いところにあると、ハードウェアとの関係が密接になりパッチを当てなどの際にハードウェアを停止しなければならなくなる。それを離すことでこの問題が解決して、独立した形でメンテナンスができるようになる。このことが稼動率を高めることに、大きく貢献しているのだ。

 もう1つが、前述のInfoSightの存在だ。これにより予兆保守を実現して、ハードウェアを止めることになるような大きなトラブルに発展する前に、メンテナンスを行ってしまう。そのため、100%ギャランティの条件には、InfoSightを使いクラウドにデータを渡せることが入っている。

DSC_4359.jpg HPE Primeraのようなハイエンドのストレージならば、他のベンダーの製品でもかなり可用性は高いものがある。可用性を高める機能は似ているところもあり、それらを比較した上で自分たちの製品の優位性を際立たせるのは難しいところもある。

 そのような状況の中でHPEでは、「100%の可用性」をギャランティすることで、優位性をアピールして見せた。この覚悟を、市場がどのように受け取ってくれるのか。言葉通りにとってくれれば、HPEの製品ブランディング戦略としては大成功だろう。結果は、HPE Primeraがどれくらい売れるかで判断することになりそうだ。

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