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視覚障がい者や色覚障がい者のアクセシビリティを高めるための診断ソフトウェアツール群

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 いい歳になったので、細かい字が見え難くなってきた。そう、老眼というやつだ。そんな理由もあり、いまや紙の書籍よりは電子書籍を愛用しているわけだ。

 とはいえ、近眼だったこともあってか、普段欠けている近視用のメガネを外しさえすれば、近くのものはそれなりによく見える。しかし、外すと今度は遠くが見えない。この距離が微妙で50cmくらい離すと、メガネをかけたほうが見える。なんとも面倒くさい情況だ。まあ、メガネをかけないと近くが見えないよりは、外しさえすれば見えるのは多少いいようだけれど。

 そんな自分が、けっこう凹みそうになるのが、こういうやつだ。

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 いわゆる、不正登録なんかを防止するための認証コード。これなんかは見やすいほうだけれど、自分には判読不可能というのにもよく出会う。何度か表示し直しても判読できないときには、これは自分に対するいじめかと思うことも。

 まあ、この認証コードは見えにくくすることが目的なので、仕方がない面もある。が、時折、Webのページ表示そのものが、これと同様、かなり見えにくいものがある。背景色と文字色の組合せが悪かったり、背景と文字が重なっていたり。作っている側は、訪れる人にどう見えているのかが、なかなか想像できないのかなぁと思ったり。

 なんてことを考えていたら、こんな記事に遭遇した。

 これ、「視覚障がい者や色覚障がい者のアクセシビリティを高めるための診断ソフトウェアツール群「富士通アクセシビリティ・アシスタンス」が無償ダウンロードによる提供を終了する。」との記事だ。見えにくいWeb表示は、視覚障がい者の人にはより判読不能となるだろう。健常者なら問題なく見えても、障がいのある人には見えにくい場合もあるはず。そういったことの状態がどうなっているかを調べるソフトウェアがこれだ。その無償配布が、残念ながら終了するようだ。

 ソフトウェアの詳細は、記事のほうを参照してもらえればと。ライセンスがどうなっているのかわからないが、なんらかの方法で無償ダウンロードを継続するのは難しいようだ。とはいえ、あと4日ほど、猶予はある。Web制作者の方などは、是非その間にダウンロードし、自分たちが作っているWebのアクセシビリティがどうなっているのかを、一度チェックしてみてはいかがだろうか。

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