この時期にきてVAIO type PのXP版登場は掟破りじゃないの?
VAIO type Pの2009年夏モデルが発表になった。なんと、今回はWindows XP版まである。
ハードウェアは基本的には変更がない模様。むしろ、Vista前提の機能が、XPを搭載したモデルで利用できないとかがあるようだ。既存のVista版ユーザーにもXP用のドライバーは提供されるようなので、XPにしたければそれを利用できる。まあ、これがなくてもXPにすることはできるし、これを使ってもXPでの使用をサポートしてくれるわけではないらしい。
しかし、世の中Windows 7でやっと盛り上がってきたところなのに、いまさらXPですかという気がちょっとする。売り上げ向上を目指すには、Vistaで躊躇している顧客をとりにがしたくなかったというのが、ソニーの本音なのだろうか。個人的には、XPにするつもりはいまのところはない。
じつは、自分のtype Pはこのあいだの日曜日にWindows 7 RCをインストールしたばかりなのだ。悩んだあげく、アップグレードインストールを行った。アップグレードインストールには偉い時間がかかったけれど、インストール自体は問題なく終了。唯一の問題は、Windows 7でNortonなどいくつか未対応のソフトがあるというところくらいか。いまのところ、あきらめるものもあるし、代替えを探していたりもする。とはいえ、仕事で利用していたATOKやJustRight、Meadowなどのソフトはそのまま利用できているので、Vistaにもどす必要はいまのところはなさそうだ。
それ以外には、大きな問題は発生していない。同じ時期にWindows 7 βからRCに入れ替えたIBM ThinkPad X40は、じつはちょっと不安定。こちらは、βからRCへのアップグレードができなかったのですっぱりと入れ替えたわけだけど、Google ChromeでWebを参照していると、ときどきページを見つけられない。再読込するとそのページが表示されるので、ブラウザの相性なのか無線LANが不安定なのか。そのあたりはもうちょっと使ってみないとわからない状況だ。まあWindows 7使うならIE使えよってことなのかもしれないが。
type Pのほうのパフォーマンスは、Windows 7にしたからといって大きな改善が見られるというわけではなさそうだ。もちろ、随所でレスポンスの改善は見られるのだけれど。性能の改善については、書籍など参考にインストールされているソフトを削除したり必要ない機能を停止するほうが効果が高そうだ。そういう意味では、アップグレードインストールではなく、新規にインストールするほうがよかったのかもしれない。Windows 7用のドライバが提供されれば、そのときは正式にWindows 7を新規導入することになりそうだ。個人的には、XPのドライバじゃなくてサポートなくてもいいからWindows 7用のドライバセットを早くに提供して欲しいところではある。