MSの新たなPaaS戦略の絵はSalesforceがよく使う絵とそっくり
MSはクラウド上のアプリケーションのサービスとしては、すでにMicrosoft ONLINEとLIVEという2つのサービスを展開している。そして、プラットフォームのサービスとしては、Azure1本でいくのかと思っていたら、どうやら違ったようだ。
この記事を読む限りは、Dynamics XRMは、まさにSalesforce.comのPaaSのサービスとのガチンコ勝負になるソリューションのようだ。開発環境的なものの詳細は分からないけれど、そこはMSなのでぬかりなく用意してくるのだろう。
Azureについては、どちらかというと既存のサーバーの開発環境をクラウドにもっていたサービスであり、対抗となるのはGoogle AppEngineとかだと思われる。実際、Salesforce自身もAzureが直接のコンペにはならないと判断していたように思う。Azureが発表になった際には、たしかにそれを牽制はしていたけれど、その際の牽制内容もどちらかといえば「目指す方向が違うのだよ」という感じだった。開発環境をダウンロードしなきゃ使えないようなものは、Salesforceの敵じゃないよねってことだったけれど。
それに対し、今回のDinamics XRMは、まさにSalesforceと同様のもので、Dynamics CRMをカスタマイズする要領で、インターネット上にさまざまなアプリを作れる環境を提供するというもの。SalesforceのApexのような独自(Javaとそっくりだけど)の開発言語があるかは記事からは読み取れないが、.NETあたりのものが使えるのではないだろうか。
ところで、本題とは関係ないけれど、MSの説明の図とSalesforceの説明の図の形がなんとなく似ている。偶然なんだと思うのだけれど、これ作ってた人は、なんか意識しちゃったのかなぁと勘ぐってしまうのだった。