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アサヒスーパードライはドライすぎてあまり好きではないのだけれど

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 唐突だが、ビールはどちらかというとドライなタイプより、濃いめの味のものが好きだ。ギネスビールのドラフトなんかが置いてある店では、まず間違いなくそれを注文してしまう。そんなわけで、アサヒのスーパードライ缶は、滅多に手にすることはない。

 スーパドライは好みではないのだけれど、こんな貢献ができるならばたまにはスーパードライでもいいかなとも思う。本日付の日経新聞朝刊の東京・首都圏経済のところに、アサヒスーパードライの缶ビール1本で1円を都内の公立小学校の太陽光発電設置のために寄付をするという記事が掲載されていた。

 4月1日から、国が主導の住宅用太陽光発電補助金制度の申請受付が新たに始まっており、昨年と同様1kWあたり7万円の補助が行われ、200億円あまりの予算がこれに充てられる予定だという。ところがこの補助金は、住宅用であり公立の小学校などでは利用できないらしい。で、アサヒスーパードライだ。缶ビール1本につき1円を都内の公立小学校での太陽光発電のために寄付するとのこと。昨年と同様の売り上げだと想定すると、約2000万円が寄付されることになるようだ。

 この1缶1円の活動「アサヒスーパードライ『うまい!を明日へ!』」プロジェクトは、都道府県ごとに行われ、それぞれの地域に合わせてさまざまなことに利用されるようだ。和歌山県では森林の保全に、青森では縄文遺跡群の保護に、長野では山岳環境の保全にといった具合だ。

 このように、どんなことに使われるのかがはっきりしている寄付というのは、なんだかちょっと安心して協力できる気がする(協力と行ってもビール飲むだけでいいわけだし)。税金で持って行かれるとなると、回りまわって無駄遣いされているのではと疑ってしまい、そうなると1円でも多く税金は払いたくないと考えてしまうが、ああ、あそこの緑を守るために使われるのかと分かっていれば、1円くらいならなんとも思わない(これは直接自分が負担するわけではないけれど)。少額の寄付の効率的で信用のおける運用方法というのが、仕組み的にも制度的にも日本でもっと普及すればいいのになぁと思った次第だ。

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