OracleのSunの買収、思ったより悲観的な意見が多いな
昨日の興奮状態から一夜明け、少し落ち着いてはきた。あちらこちらのサイトのニュースなどを見てみると、なんだか悲観的な意見が多いように思う。
個人的には、浅井さんのこの記事の意見に賛同できるかな。
ZDnetの方にもちょっと書いたのだが、ソフトウェアに関してはそれほど悲観することはないのではと思っている。むしろSunのサポートサービスの体制よりも、Oracleのほうが充実していると思われ、そういう意味ではSunのときよりもむしろ安心して企業は採用できるのではと思っている。
心配なのは、やはりハードウェア。中途半端に対応すれば、Oracleにとっては大きな負担になりかねない。とはいえ、今のご時世、そうそうサーバーなりが売れる時代がやってくるとは思えない。1つ可能性があるのかなぁと思っているのが、アプライアンスの世界。ハードとソフトがセットになったものが、新たに売りに出される可能性もありそうだ。
対Microsoftという意味では、MySQLがOracleのものになるというのは、面白い展開かもしれない。それと、シンクライアントのソリューションのところでも、Sun+Oracleのほうが、Sunが単独でSunRayを推し進めている状況よりもかなり強力な体制のような気もする。
とはいえ、それでハードウェアの世界が安泰になるわけではない。当面の鍵は、やはり富士通とどのような協業体制になるかというところだろうか。それと、ZDnetの記事にも書いたのだけれど、今回のSunの買収をきっかけに、Oracleは新たに他のハードウェア企業の買収にも興味を示すのではないかと、密かに思っている。そういう意味では、今回の買収があらたなIT業界再編の大きな一歩になるのかもしれないかな。