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MSは仮想化にどこまで本気なのか

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 Microsoftが仮想化技術のHyper-Vのリリース候補版の提供を開始したとのこと。8月からの出荷に変更はないようだ。

 これはあくまでも個人的な印象に過ぎないが、昨年夏に一連の仮想化関連の技術について取材していた際に、仮想化への取り組みに一番腰が引けている印象を受けたのはMicrosoftだった。ちょうどHyper-Vの出荷がWindows Server 2008から遅れることが明らかになったタイミングだったからかもしれない。とはいえ、仮想化で世の中は騒いではいるけど、普及にはまだ時間がかかるだろうとの見解。さらに、仮想化の上で動くサードパーティー製品のライセンス問題に付いての指摘もあり、どうもネガティブな印象を受けた。

 ところが世間では、Windows Server 2008 = Hyper-V というような勢いで情報が飛び交っている。仮想化環境の上でWindows Server 2008がたくさん動くというのであれば、Microsoftにとっては万々歳な構成だろうが、動くのがLinuxということになると面白くないのかもしれない。今回のリリース候補ではSUSEはサポート対象だが、RedHatはまだサポート対象外のようだ。実際には問題なく動くのだろうけど。さて、リリース時には正式にサポートされるのだろうか。

 他のLinuxディストリビューションの対応状況などで、実際にHyper-Vが出荷されたあとのMicrosoftの仮想化への本気度が計れるということなのか。

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