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買収でなにが変わるのか

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 DellがEqualLogicを買収するとのこと。EqualLogicといえば、iSCSIを使ったSANストレージ、さらにそこに仮想化技術を取り入れている、ちょっと面白い存在だ。

 いくつかのニュースをチェックしてみると、この買収でここ最近Dellと仲の良かったEMCとの関係になにか問題が発生するのではという憶測もあるようだ。ということは、日本ではNECがDellとはけっこう強力なアライアンスを結んでいたはず。ここにもなんらかの軋轢が発生するのかもしれないと、勘ぐりたくなる。

 買収が起こると製品がどういう扱いになるのかはもちろん気になるが、その商流がどう変わるのか、あるいは今回のようなアライアンス関係が崩れるのじゃないかがけっこう気になる。力のある製品だけど、まだ国内市場での認知度がないなんていう製品の場合には、買収で大きな会社に取りこまれて商流が拡大するなんていうのはハッピーだが、特定のパートナー経由でそこそこ売っていたものが、買収でそのパートナーとの関係が希薄になって製品は何ら変わっていないのでむしろサポート体制が弱体化するなんていう場合がある。

 本社はハッピーでも日本市場は混乱というのもあれば、本社より日本がスムーズなんて場合もあるので一概には言えないが、今回のEqualLogicの場合はさて吉と出るか凶と出るか。製品的には新しい技術で先行していて魅力もあるので、いい形に収まればいいのになぁと思っている。

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