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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

Vistaへの移行ではまる

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 前回ここで書いたように、仕事で利用しているThinkPad X40をVista環境へと移行した。時間がかかったのと、いくつかトラブルにも合いちょっと苦労してしまった。

 1.8inchの新しいハードディスクを入手してから移行しようと思っていたのだが、購入店からの連絡で商品の発送は来週以降とのこと。そもそも入手できるのか、ちょっと不安になってきた。そんなこともあり、現状のハードディスクにとりあえず入れてみることにしたのだ。

 まず最初の課題は、XPからのアップグレードでインストールしようとしたら、インストール時に必要なハードディスク領域が足りないとの警告が出て先に進めない。ということで、最初の作業は、ハードディスク内のデータの整理から。不要なものを消し、使わないものをネットワークドライブに移行して、なんとか12GB程の空き領域を確保。

 インストール作業自体は、アップグレードインストールだったためか、プロダクトキーの入力以外ほとんどなにも操作する必要はなかった。いくつかのソフトウェアがVistaで動かないかもしれないと警告されるが、インストール自体は無事終了。無事終了とは書いたが、時間はえらくかかった。正確に計っていたわけではないが、お昼前からはじめて終了したのは夕方近かったのだ。

 さて新たな環境を使おうと、したらなぜかIEが起動しない。なぜだか分からず。しょうがないのでFireFoxでいくつかアップデートファイルなどを落として適用し、何度か再起動していたらいつのまにかIEが利用できるようになった。まあ、深く考えるのはやめてこれでよしとする。

 続いての問題は、なぜかNorton 360が起動しない。原因追及はこれも面倒なので、アンインストールして入れ直そうということに、ところが、なぜかうまく削除できない。シマンテックのサイトから、削除ツールをダウンロードして実行すると無事削除でき、再インストールができるようになった。再インストール後は、どうやら問題ないようだ。

 続いての問題は、Windows Mobileとの接続。そういえば自分のPCの中のソフトで、Vistaと互換性の問題があるもののリスト(Vistaがインストールの途中で調べてくれる)のなかにActiveSyncという同期ツールが入っていたっけ。同じMirosoftの製品なのになぜ? とそのときは思っていたのだけれど、あまり深く考えていなかった。で、とにかく接続してみると案の定うまくいかない。結局調べてみたら、AtiveSyncはVistaではもう使えないということが判明。Vistaからは、Windows Vista Mobile Device Centerというのを使うのだそうだ。事前にちゃんと調べておけば、時間とられずに済んだものを。

 ここまでで、ほぼXPのときと同様の環境になった。ここでやっとVista化の目的だったReadyBoost機能を設定する。とはいえ、やることはSDカードを本体に装着するだけ。ダイアログが自動的に開かれ、利用するファイルのサイズを決める(Vistaが推奨サイズを表示する)。さてさてその効果の程は、、、、、、、、、じつはいまのところよく分からないのだった。XPのころよりは、若干レスポンスは良くなっているようだけれど、相変わらずハードディスクに頻繁にアクセスが発生している。

 検索して情報をいくつか当たってみると、どうやらこのReadyBoostはいわゆるキャッシュみたいなものなので、しばらく使ってアプリケーションの動きをキャッシュに載せるという期間が必要らしいのだった。もうしばらくしないと、効果は実感できないのか。ちなみに、SDカードとかよりは、ランダムアクセスに強い高速のUSBメモリのほうがReadyBoostは効果が高いらしい。SDカードで不満が残るようであれば、USBメモリも一度試してみるか。

 とはいえ、いまのところパフォーマンスが落ちていることは決してなく、少なくともXPのころよりは快適だ。デスクトップのアイコンがでかいとか、サイドバーはやっぱりいらないとか、いろいろ不満はあり、まだ細かく調整したいところはあるものの、とりあえずはVistaへ移行したこと自体は自分には正解だったようだ。重いから遅いだろうというVistaのネガティブイメージが、ちょっとだけいい方向に傾いてきたか。とはいえ、決して軽いOSというわけではなさそうではあるけれど。

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