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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

SunとはAMDが蜜月なのでは?

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 コンピュータ業界で働いてきたなかの前半部分ほとんどで、Sunプラットホームを利用していた。そんな、「いちファン」としては、Sunの業績復活のニュースは素直に嬉しい。

 そんなニュースだけでなく、さらに驚きのニュースが。「サンとインテルが画期的合意を発表」とのこと。両社のあいだで広範な提携がおこなわれ、

Sunはインテル・アーキテクチャーに基づくSolaris対応プラットフォームを2007年前半に投入することを決定

したとのこと。その決定の理由の1つが、

サンはサーバ製品のパフォーマンスと電力効率で業界をリードすることを目標に掲げてきました。そこで各種のプラットフォーム・ソリューションを包括的に評価した結果

だという。

 もちろん、もっと政治的な駆け引きなどさまざまな理由があるにせよ、電力効率が製品採用のポイントになったと発表することは興味深い。

 とはいえ、今後のAMDとの関係はどうなるのだろうかというのが気になる。個人的な見解として、SunとAMDはより深い協力関係に入っていくのかと予測していたこともあり、今後のAMDプロセッサの採用状況に変化が起きるのかが気になる。昨年、AMDとデルがおこなった提携も、今回のSunとインテルとの提携に影響を及ぼしているのだろうか。

 ここのところ、マイクロソフトとノベルの提携など、ちょっと驚く、ちょっと意外な業界の動きがよく起こる。最近聞いた話では、オラクルとIBMのハードウェアもかなり歩み寄りがあるとか。これも、かつての「Oracle vs DB2」だった状況が、PeopleSoftやSiebelの買収で政治的な変化が起きたことがそのきっかけのようだ。今年もさらに、「意外な提携劇」が起こりそうな気配を感じている。

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