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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

SONYのα

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 デジタルカメラは得意ではないけれど、気になる分野の1つだ。コニカミノルタのデジタル一眼レフカメラを取り込んだソニーの新ブランド名は「α」になったとのこと。αには「ギリシア文字で始まり、最重要という意味」があるそうだ。αマウントのレンズは、すでに1,600万本もあるとのことなので、それだけでもこのブランド名の選択は間違っていないのではと感じている。

 デジタルカメラから撤退したコニカミノルタは、ここ最近株価も上昇している。厳しい分野を切り捨て、得意分野への注力がうまくいっている証拠だろう。これに対し、ソニーも株価自体はここ数ヶ月の傾向でみれば右肩上がりともいえなくはない。とはいえ、αブランドの製品を市場投入してからでなければ、今回の製品買収がうまくいったかどうかは判断できない。

 国内のデジタル一眼レフ市場ではニコンが強い。そのすぐ後ろをキャノン。新しい技術を投入するオリンパスがコンデジで健闘している松下と組みそれを追いかける。ペンタックスもエントリーモデルでの評価は高い、といったところか。さて、ソニーはどこに食い込むか。コンパクト型は価格の下落傾向が止まらない状況もあり、各社体力勝負の様相も呈している。対して、一眼レフはそれよりも高い値付けが可能でありおいしい市場。ここでのシェア争いは、新たなプレイヤー(実際は統合だが)の登場で熾烈を極めそうだ。

 ところで、ソニーはαブランドの製品メインターゲットをどこにおくのだろう。エントリーモデルやスタイリッシュなものでコンパクトからのステップアップ層を狙うのか、ここ最近注目されつつある中級者向けにも注力するのか。ちまたで噂されている懸念の1つは、ソニーだから記録メディアはやっぱりメモリスティックなのかということ。さてさて、どうなるのでしょうか。銀塩はニコン持ちだけれど、個人的にはちょっとソニーに期待をしている。

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