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距離感

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わたしの奥さんの知人(女性)に、アイドルグループのファンがいます。
その人は、おそらく奥さんより少し若いくらいだと思いますが、コンサートもチケットがとれる限り、欠かさず見に行くほど熱心なファンだそうです。
そんな彼女には悩みがあります。
一つは、グループの一人、お目当てのKが手を振ってくれないこと。
「彼、5回目にようやく、わたしのこと覚えてくれたみたいなんだけど、まだ手を振ってはくれないのよね。ガードが堅いのかしら」
果たして、Kがステージの上から、大勢の観客の中から彼女を認識することができるのか、そして、その来場回数をカウントしているのかどうか、甚だ疑問ですが、彼女はそう信じています。

もう一つの悩みは、こちら人気お笑いタレントのH。どうも今一つ、頼りない、とのこと。
「Hったらね、料理が苦手なのよね。この前も、目玉焼き焦がしちゃったんだって。コメントで、コツを教えてあげたんだけどね」
ブログの話です。もちろん面識はありません。
彼女はHのブログを欠かさず見て、心配になっているのです。Hのことを弟のように想い、本気で助けてあげたいと考えているようです。

彼女の例は、極端だとしても、最近の芸能人は、距離感が近くなったように思います。
ブログなどのツールの効果もありますが、意図的に、戦略的に、そういうプロモーションを行っている結果だと思います。
かつては、雲の上の人だったり、アイドルはトイレも行かないような神秘的な存在だったりしましたが、最近の芸能人は、会いに行けるアイドル「AKB48」の成功例を出すまでもなく、身近に感じられる方が、主流のように思います。

上司は、威厳を保つためにあまり部下に近すぎない方がいい、とか、多少神秘的くらいな方がいい、という人がいますが、本当でしょうか。

いきなり、芸能人の話から、上司の話に変わって、戸惑っている方もいるかも知れませんが、今回は、上司と部下の距離感の話です。

芸能人の話は、上司・部下の話とは関係ないだろ、なんて声が聞こえてきそうですが、芸能人と同じように、雲の上の人のような上司って、最近はウケない、というか、主流ではないように思うのです。

カリスマ的な魅力あふれる上司が最近減っている、という話ではないですよ。
距離をおいたマネジメントスタイルは、かなり難しいのではないかと。

少子化によって何も競争せずに育った世代、ゆとり教育によって学習意欲の少ない世代、最近の若いやつらは・・、という上司の愚痴をよく耳にします。
ジェネレーションギャップ、ですね。

それは、若い世代にとっても同じで、上司が育った時代のことは理解し難いことが多いと思います。

時代による価値観の違い、若手社員は簡単に上司に憧れるようにはなりません。

さらに、技術革新やビジネス環境の変化が激しい近年のIT業界では、上司が、若手社員の仕事の上での専門家では無いケースが増えています。
職人の師弟のような関係が、IT業界の上司と部下では成立しにくいのです。
「わたしの背中を見て盗め」
ある日突然、そう言われた若手社員は、
「オレの仕事と何か関係あるのかな。背中、疲れが出てるみたいだけど」
くらいにしか思わないかも知れません。

威厳があった方が、部下を動かしやすいという場合もあるでしょうけれど、それだけで、盲目的に部下が従うことはないですよね。

それよりは、距離感が縮まって、得られるメリットの方が大きいのではないでしょうか。

若手社員の多くは、
最近の身直に感じられる芸能人を応援するファンのように、
自分のことを分かってくれる上司、
自分が助けたくなるような上司、
一緒に仕事がしたくなるような上司のために、
動くように思います。

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