『安易なソーシャル・マーケティングは、顧客に見透かされている!』、第7回朝カフェ次世代研究会「ソーシャルメディアをマーケティングに活かすためにすべきこととは」 #asacafestudy
昨日、第7回朝カフェ次世代研究会を行いました。
今回は、オルタナブロガーで、シックス・アパートのシニア・コンサルタントでもある柳下さんによる講演『ソーシャルメディアをマーケティングに活かすためにすべきこととは』でした。
柳下さんのプレゼンを聞くのは初めてでしたが、胸にズシンと来る内容でした。
顧客の十戒(詳細はこちら)から、ご自身が作られたフレームワークであるCAT (= Continuous(継続は力なり) + Aggressive (積極的に関わる) + Transparent (うそはつかない))に落とし込み、ソーシャルマーケティングにありがちな致命的な間違いに展開するストーリーは、流石です。
色々なところで開催しているブロガーズ・ミーティングに参加している柳下さんは、ご経験談もお話しされていました。
あまりよろしくないソーシャルマーケティングの典型的パターンは、こんな感じだそうです。
ブロガーを集めて、新商品を紹介したり、商品や期間付き限定サービスをタダで特別に提供しよう。
ソーシャルメディアだから気に入った人達が集まってくる筈。
多分、いやきっと、気に入った点をブログに書いてくれるだろう。
沢山あるプロモーションの一環として、実施するということですね。
でも、こんな安易な気持ちって、ブロガーに見透かされているんですよね。
確かに。
自戒したいですね。
成功しているソーシャルマーケティングは、顧客との関係性作りを真剣に考えています。
例えば、新技術をブロガーだけに紹介し、アイディアを議論するとか。
ブロガー自身が感動したり、共感したりする場が必要なのですね。
今回の『朝カフェ次世代研究会』自体も、同じ視点で議論になりました。
『朝カフェ次世代研究会』は、情報を一方的に流す場ではなく、参加者同士がお互いに持っている知見を共有して議論する場になっています。
また、都心に朝6:30に遅刻せずに参加をコミットすることが条件ですので、自ずからモチベーションが高く、自分の行動にコミットできる方々が参加しています。
情報も、Twitterやブログ、あとは情報まとめサイト(ポータルというには非常に簡単なものですが...)も用意しています。
柳下さんによると、実は当初、『朝カフェ次世代研究会』も「数多くのブロガーズ・ミーティングのようなものかな?」と思って参加されたそうですが、実際には双方向型に作り上げていっていることが面白く、継続参加いただいているとのことです。ありがたいですね。
そう言えば1年前、勤務先の日本IBMが開催したクラウドのイベントで、ブロガー会議をホストしたことがあります。(様子はこちら)
この時は、ブロガーと日本IBMのクラウド事業責任者で、「今後の日本のクラウドはどうなるか」という議論を1時間半行い、その後宴会も行いました。
会場にいらしていたインフォテリアの平野社長をその場でtwitter経由で見つけてお誘いして参加いただいたり、岩永さんにお声がけしたり、と、楽しかったことをよく憶えています。
私は「ソーシャルメディアは、企業が初めて手にした、共感を伝えられる手段」と考えていますが、その考えを深めて、ソーシャル・マーケティングの考えを整理する上で、大変勉強になりました。
柳下さん、ありがとうございました。
今回の講演資料は柳下さんが既にアップして下さっています。
また、Twitterのログも、まとめてみました。
上記の資料と併せて読むと、ライブ感があると思います。
次回7月28日(水)は、こちらに書きましたように、第1期の『朝カフェ次世代研究会』最後の研究会で、夜6:30開始です。
オルタナブロガーの新倉さんが、「狙う側から考える「目から鱗」のセキュリティ視点~自分で出来るワンポイントとは~」をお話しされます。
また、20:30から近所の飲み屋で、第1期打ち上げを兼ねた懇親会を行います。
後程、ご案内させていただきます。