情報セキュリティの話 その4 監視カメラという行為
皆さんは、監視カメラをいたるところで見る事が多くなってきたと感じていると思います。
プライバシーの侵害だと声を挙げる人もいるでしょう。
監視カメラは、以前はめったにお目にかからないものでした。それが増えたこれはどういう事なのか考えてみました。
監視カメラは、2つの行為を意味します。
①記録すること
②監視すること
②は監視カメラの名になっておるものです。
では具体的な効果はどうか、
1.監視カメラが入ることにより、人が行っていた行為が軽減される(監視者、巡回者が少なく出来る。)
2.24時間の監視が可能になる。
3.いつも監視されているから悪意のある行為ができない
4.犯罪が軽減する。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、一時期ダミーカメラという監視カメラの形そのままで何もしない製品が販売されていたりします。
これは、実際に監視カメラが機能していなくても、監視カメラがあると信じているものにとっては、犯罪行為を抑止する機能がある。ということだと思います。
つまり、監視カメラがあるということ自体が、記録するという行為以外で、有効であるということです。もちろん、信じてもらう必要があります。
また、このところ、多くの企業で導入されているIDカードによる入退出管理ですが、多くの設置場所、特に重要な場所には、監視カメラが設置されている場合が多く見られます。
これは、IDカードのよる認証行為だけでは駄目だということに他なりません。
つまり、IDカードはあくまで、IDカードが記録されただけで、誰が、何の目的で、どのような行為をして、入退場したのか、わからないからです。
誰かのIDカードを勝手に使った、誰かのIDカードと一緒に入退場した、機器の持ち出しをしたなどなど。
IDカードは、行為をイベントとして示し、監視カメラは、イベントの意味を示すといえます。
同じことがセキュリティの世界にも言えます。
従来のイベントによるセキュリティだけでは、作業の本当の意味がわからない、ということです。
『パソコンの中に監視カメラを』
本当の意味でのセキュリティという行為を考えるようになりました。
今日はここまで、またいつかお会いしましょう!