「番長と遊ぼう!」 あの人にオススメしたい、この1冊
ばんちょ~の御指示ということで、あの人にオススメしたい、この1冊を書きます。
私が本に目覚めたのは、小学生5年~6年にかけてです。
それまで、ほとんど本は買うことがなく、漫画本でさえ、所持しておりませんでした。
読む本と言えば、図書館の本ぐらいで、本屋なんてほとんど行かないという暗黒の時代でしたね。
しかし、その時、私はある本に出会います。
私の買った当時の表紙と違います。
星新一 著作 「ボッコちゃん」
きっと当時の私は、参考書を探す時に立ち寄った本屋さんで、この本を名前の面白さから何かと勘違いして手に取ったのだと思います。
そして、私はすぐにこの本のトリコになりました。
ショートショートという作品形式も初めてでこんなに簡単に読める本って何?
というぐらいのインパクトがありました。
この本を購入して、中学に入る前に、星新一の本はすべて購入し、読破しました。
そして中学生になります。その頃にになると、私は一日に1冊の本を読まないと眠れないという、なんだかな~な子供になっておりました。
毎日寝る前の2時間ほどが私の読書時間です。同じ本を何度も何度も読みました。話の内容は全部わかっているのにそれでも読んでしまいます。
それでもさすがに飽きてきて、他に作家の本をどんどん読むようになります。筒井康隆、光瀬龍、広瀬正などの日本のSFを読破すると、海外のSFの有名人である、フレドリック・ブラウン、E・E・スミスなどを読破しました。大体SF物が完了すると、日本の文学物に手を出します、芥川龍之介、夏目漱石、宮沢賢治などです。
そしてついには、星新一とは全く関係ない ポケットサイエンスみたいな技術書や歴史書、芸術解説書、医学書など何でもかんでも読むようになってしまいました。
結果、私の通っていた学校の図書館はもとより、市立図書館へも相当頻繁に通うことになりました。
当時、子供の小遣いで買える限界であろう、年間200冊以上の本の購入(中古含む)は、今でもどうしてそこまで、と思わせるものがあります。本棚なんかは全く意味をもたず、ほとんどの本がダンボール箱に入れられておりました。
はっきり言って、こんな子供に育ってよいかどうかわかりませんが、少なくとも知識欲というか、何かを知りたいと思う子供にはなれたと思います。大して頭の性能が良くない私がそれでも何とかコンピュータ業界で生きていけているのは、この頃の経験が大きく左右しているのではないかと思われます。
さて、本題にもどります。私が、おすすめしたい本はずばり、星新一の本です。
正直どれでもかまいません。「ボッコちゃん」はすばらしい作品ですが、それでもショートショートという文体は、1冊に多くの作品が収められているはずです。
では誰に、「まだ本の楽しさを知らないすべての人に」
必要と思う書籍(実用書や参考書)以外購入したことがないという人も実は多いのではないでしょうか。私も「ボッコちゃん」に出会えてなければ、そんな人だったと思います。読書感想文を書くのがいやでいやで仕方なかった時代を私は経験しております。
そんな人間でも本が読めるようになるってすごいですよね。
もし、本の楽しさを知らなかったら、人生の何割かを損しているのかもしれませんよ。
今日はここまで、またいつか御会いしましょう。