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タイ国の真実らしきもの その21 バンコクの携帯事情3 問題点

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 前回の続きです。

 タイの携帯電話は、安くて羨ましいと考える方も多いと思いますが、良いことばかりではありません。

 プロモーションによって、昼間は掛け放題になる場合や3円で無制限に掛けられることがわかると、誰でも必要も無いのに携帯電話を掛けるようになります。

 車が渋滞している場合など、暇なので携帯で少し話しでもしよう、ということになります。(タイの法律で運転中は携帯電話での通話は違法です。ヘッドセット等を使う場合は問題ないようです。)

 そうするとどうなるかというと、携帯電話のアンテナの許容量が一杯で、携帯電話をつなぐことができない、という事態になります。
 
 この状態になると、順番待ちで何度も何度も掛けなおして、やっと繋がる、また繋がっても遠いアンテナとの接続になり、通話が安定しない、ということになります。

 また、通常電話の導入が実質少ない上に、通常電話よりも携帯電話の方が料金が安いのですから、通常電話の普及が遅れます。インターネット以外通常電話ラインは使われなくなり、安定した通話の手段である通常電話のインフラが遅れることになります。

 
 タイでは、日本と同様にインフラの整備よりも、顧客獲得を優先したプロモーションを携帯電話会社各社は行っています。
 
 ユーザは、安い料金で使えるわけで、大変よろしいのですが、その一方、携帯電話会社各社は、安定的な通話品質を保つ投資やユーザ数の少ない地方への投資を減らす方向にあります。
 
 皆さんにはあまり関係ないことですが、観光でタイにいらっしゃって、タイで携帯電話を使う場合(日本からの持込携帯電話も同様です。)なかなか繋がらない場合がたまにあることを覚えておくと良いでしょう。
 
 

今日はここまで、またいつか御会いしましょう。

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