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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

維新の会は変革できるか?

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大阪の維新の会の政策研究会に2千人以上の応募があったということだ。それだけ橋下氏によるこの国の根本的な変革への期待が高いということだろう。

私が生きている間だけでも、例えば細川政権とか、今回の民主党政権など、多くの国民から期待された一瞬があった。結局期待した変革は行われず、落胆しただけなのだが、それでも懲りずに国民は期待する。

確かに歯切れのよい言葉、ある意味で乱暴な言葉使いは、そのリーダーシップの可能性を感じさせる。そしてある意味で同じようなタイプの東京の石原氏が秋波を送るに至っては更に期待は高まる。

巷間噂されるごとく6月にでも解散総選挙があれば、維新の会を中心とした勢力が100や200の議席を取ることも不可能ではないような状況だ。ただ、私の知る限り橋下氏が国政に関して明確な政策を示したことはない。官僚を中心とした行政の仕組みを変えることによって、無駄が相当程度解消されることは事実だが、それだけでわが国の財政構造や社会保障、更には経済停滞の問題を解決できるわけではない

橋下氏が、独善に陥ることなく、本質に迫る変革の道筋を、それぞれの分野の変革者たちの意見も取り入れつつ対応すれば、光は見えてくるかもしれない。

それにしてもだらしないのが既存の政党だ。大阪の橋下人気にあやかろうとするだけで、自分たちで明確な争点すら提示できないのなら、国会の存在意義は全くない言わざるを得ない。

私は、橋下氏や維新の会に全面的に期待するものではなく、結構その変革力や向かう方向性には懐疑的ではあるが、少なくとも今のわが国の政治体制や社会の仕組みが機能していないことだけは明確だ。

そして、一方でそれでも引き続き立派な製品も作られていれば、海外で活躍する若者も次々と出てくるこの国には、それなりの価値が残されていると思っている。だから、これを生かすために何をするべきなのか、或いは何をしない方が良いのか、ということを真剣に考えるべきだと思う。

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