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技術で勝って、商売で負けていませんか?

ところで、そもそもマーケティングって何?

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marketing01.jpgBy the way, what is marketing?

少し前になりますが、お客さまとの商談の中で、久しぶりにこんな直球ストレートのご質問を受けたことがありました。

「大塚さん、そもそもマーケティングって何ですか?」

私にとっては急に飛んできた球でしたので、少し顔を背けそうになりましたが、以下のように答えました。

弊社の考えでは、
「どのお客さまにどの商品・サービスを、どのように買っていただくか、を考えること」

さらに、もう少し堅くも詳しい表現をしますと、「マーケティングとは、消費者、顧客、パートナー、および社会全体にとって価値のある提供物を創造、伝達、流通、交換するための活動、一連の制度、およびプロセスをいいます。」

私のマーケティング学習のバイブルとも言える書籍「マーケティング・マネジメント」(フィリップ・コトラー著)によれば、以下のように述べられています。

「マーケティングとは、人間や社会のニーズを見極めてそれに応えることである。」

「マーケティングを最も短い言葉で定義すれば、"ニーズに応えて利益を上げること"」と書かれています。

アメリカ・マーケティング協会での公式の定義では、より長く次のようにも述べられています。
「マーケティングとは、顧客に向けて価値を創造、伝達、提供し、組織および組織をとりまくステークホルダーに有益になるよう顧客との関係性をマネジメントする組織の機能および一連のプロセスである」

以上のとおりとなり、少しイメージしやすくなったのではないでしょうか?

よく日本企業は、マーケティング面で力量が足りない、との指摘を受けます。
この原因は取りも直さず、組織内にCMO(最高マーケティング責任者)が存在しないからです。

付け加えれば、専任の担当者が不在であること、営業部と広報部と総務部がマーケティング的な役割をよく言えば分担、悪く言えば重複して担っている、とも言えそうです。

理由として先ほど挙げたCMOの不在などがありますが、他には総じて日本企業はより高品質の製品を開発することだけに注力しがちで、作る前および後におけるマーケティング活動が疎かになっていると言わざるを得ません。

この点においては、韓国企業の方が上手を行っていると筆者の知見では断定できるのです。


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