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映画「Anvil! ~夢を諦めきれない男たち~」からビジネスマンが学ぶべきこと

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昨晩、TSUTAYAでドキュメンタリー映画「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」(公式ページ)を借りて観ました。

既に昨年映画で観た方もいらっしゃるでしょうが、これは、カナダのヘビメタバンド「Anvil」のドキュメンタリーで、2008年にサンダンス映画祭でプレミアム上映され、2009年10月に日本で全国ロードショーになった映画だそうです。
(以下、ネタバレ注意)

私にとってはヘビメタという全く関わりのなかった世界の映画で、84年に日本にも来たヘビメタバンドのことなどは知る由もなかったわけですが、この映画を観て、いたく感動し、また、ビジネスマンとして色々考えさせられることがありましたので、まだ観ていない方のためにぜひここで紹介したいと思います。

まず、この映画を観ての一番感動することは、アンヴィルの彼らの音楽に対するひたむきに取り組む姿。また、幼馴染でもあるリップスとロブの深い絆。それを影で支える家族。

84年に東京で行われたSuper Rockのコンサートで、彼らは激しく斬新なスタイルで観客や音楽界に衝撃を与えました。その後一流になっていったミュージシャンたちも、彼らは本当にすごい、と大絶賛。にも関わらず、その後、全く目が出ず、音楽の表舞台からは忘れ去られていきます。

「なぜ、Anvilだけが売れないのか?」

この映画を観ながら、そんな疑問を抱きます。

素晴らしい才能を持っているのになぜ?

カナダ人だから?
マネージメントが悪いから?
デビューの仕方が悪かった?

これって音楽界だけじゃないですよね。
「これは素晴らしく画期的なテクノロジーだ」
「素晴らしいプロダクトだ」
と言われながら、結局一瞬のブームで消え去っていくもの。

逆に、たいしたことはなくても、プロデュースや時期、運が良くて、大ヒットを飛ばすもの。

なぜ?なぜ?なぜ?

彼らと一緒に、この不運、このプロデュースの失敗、外れてしまったスター街道を思いながら、それでも必死で生活し、めちゃめちゃなコーディネートで欧州ツアーに臨んでいく彼らのフラストレーションとピュアな気持ちにすっかり感情移入。

駄目なんだよ、素晴らしいプロダクトだけじゃ。
そもそも人の目に触れず、耳に入らなければ、どんな素晴らしい音楽も意味がない。

成功して欲しい、成功して欲しい。

彼らは絶対に夢を諦めきれず、姉から借金までして13枚目のアルバムを製作。そしてそれを色々なレーベルに封筒に入れて持って行きます。

が、山と詰まれた封筒に埋もれたCDは、実際に聞いてもらえることさえほとんどない。
(なんだかここで読まれることもなく編集部に積まれたプレスリリースを想起)

駄目なんだよ、そのやり方じゃ。

そう、この競争が激しい音楽業界の中でブレイクするためには、正攻法で攻めていてもすごく厳しい。

「もう無理だよ」

なんどその言葉が頭をよぎったことでしょう。

でも諦めなかった彼ら。努力をし続け、アルバムを出し続け、自分たちを支持してくれるファンへの感謝を忘れず、ただひたむきに音楽をやり続けた。

彼らはマネジメントが悪かったけれど、それでもプロダクトを作り続けた。
信じて信じて作り続けた。

こんな彼らの境遇とひたむきに努力し続ける姿は、ビジネスマンにも共通のものがあると思いました。


なんと、彼らは今週末から来週にかけて来日するようです。

「ドキュメント映画が話題のアンヴィル、DVD発売とともに来日」(MSNニュース)

ツアーの日程は4月19日(月)・20日(火)渋谷CLUB QUATTRO、4月21日(水)心斎橋CLUB QUATTRO、4月22日(木)広島CLUB QUATTROの3ヶ所4公演。

興味のある方は是非。

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