オルタナティブ・ブログ > ポジティブ果実のなる木 >

基本ポジティブな視点で、テクノロジーのこと、マーケティングのこと、その他いろいろ勝手にレポートしていきます。

今後の政権に期待したいこと

»

さて、日本に帰国して1ヶ月が経ちました。

友達に「逆カルチャーショックがあるんじゃない?」と言われましたが、カルチャーショックとまではいかないものの、東京の女性達は本当にいつもおしゃれだなあ、と痛感しています(笑)。今年の秋冬の流行も銀座や渋谷を歩いているだけでだいたい把握できますねー。

幸いにして、私の滞在中、アメリカでは、リーマンショックに続く恐慌、大リストラに、オバマ政権誕生という、ある意味歴史的瞬間に立ち会えたわけですが、帰ってきて早々に、日本でも政権交代が実現。というわけで、いろいろな政策に関する議論などを眺めつつ、私も日本人として、期待が高まっています。

話題の子供手当てに関してはアメリカにいる頃から、家族連れの日本人学生が「お金がもらえる」と喜んでいたこともあり知っていました。でも同時に赤ちゃんが生まれたばかりの子からは、「託児所がなかなかない」ことや、「子供を抱えての仕事を見つける難しさ」など、今後の不安もいろいろ聞いています。子供は将来の可能性であるので、もっともっと子供を生みやすい環境の整備を進めていってもらいたい、と切に思います。

ひとつ、全然話題にないところで私が今度に期待したいことは、日本でもっと、世界に通用するを人材を育てることと、国民全体の近代歴史教育と経済教育に力を入れて欲しいということです。

ビジネススクールではもちろん「今後のビジネスリーダー育成」というのが目的なわけですが、そのためには、ビジネス上のテクニックだけでなく、世の中の大局の流れを読むことも必要になります。言うまでもなく、ビジネスは世界規模で起こっていることが相互に影響しあってリスクやチャンスを生むわけですから、グローバル視点というのはとても大事です。

反省も含めて思ったのが、どうも私を含めた日本人は、近代史に関する理解度が低いということです。日本だけでなく世界も含めて。でも、そこが理解できないと結局、今の状況を正しく判断して今後起こることを予想することにも限界があるのだなあと、思いました。

私がMITで直接講演を聴くことができた伝説のファンドマネージャー、ジョージ・ソロスも、世界の歴史と哲学についての学問的背景から、政権と社会に関して独自の視点と思想を持っており、その知見に基づいて投資を行って大成功したそうです。

また、「税金があがるのは嫌だ」とか「不安だからお金を使わない」という理論からもう一歩進んで、もっと経済を大きくみた上で深い議論がしていけるようになれば、日本の経済ももっと上向いていくのではないかと思います。
もちろんビジネススクールという環境はあったと思いますが、アメリカでは毎日のようにオバマの政策やFRBの措置についてアメリカ人の間で熱い議論が交わされていました。

今後の子供たちには自分が受けた以上の教育を受けて世界のリーダーに育って欲しいと思うと同時に、私としても、経済活動をしていきながらもいつも大きな世界の流れに注目していけるよう、勉強をしっかり続けたいと思いました。

Comment(0)