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サーチエンジンの信頼性

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学校で何気なくBusinessWeek(1月12日号)を読んでいたら、中国のBaiduというサーチエンジンについての考えさせられる記事がありましたのでご紹介します。

以下、記事のおおまかな内容。

Baiduは中国でシェア66%を誇る中国最大のサーチエンジン(Googleは22%)。「地図」のキーワードで従来検索結果でトップランクに載っていたとある会社(China City Map)は、Baiduから検索連動広告のセールスを受けたがそれを断った。それからしばらくしてChina Ciry MapはBaiduの検索結果に載らなくなった。(GoogleとYahoo!では依然として高いランク結果が出ているにも関わらず)。結果、China CIty Mapのトラフィックは90%ダウン。つまり、Baiduは広告を買わない者に対してペナルティを課している。

Biduの書面でのコメントによると、そのようなことは一切していない、とのことですが、他からも同じクレームがあり、「疑わしい」とのこと。また、最近まで、検索結果の表示部分に、広告によるページと純粋な検索結果がミックスされて表示されていて、使用者には両者の区別がつきにくかったようです。(今確認したら広告のサイトは別に右側に表示されるようになっていました。)

サーチエンジンの結果への信頼ってどこにあるのでしょうか。

ご存知のとおりGoogleなどでは一定のアルゴリズムを使ってページランクとキーワードマッチなどの評価方法で人間の意向を介しない方法で検索結果を表示しています(スパムや違法サイトを意識的に排除することはありますが)。一方、Googleの検索で上位になることが非常に重要なサイトのオーナーなどはSEO対策やGoogleに評価されやすいウェブサイトつくりを心がけたりしています。もちろんGoogleなどのアルゴリズムは高度化し、またページランクの一定期間で見直しが図られているため、小手先のテクだけで上位に入るのは難しくなってきていると思います。が、それでも評価方法が一定である故、不幸にも評価されにくいページと評価されやすいページというのは存在します。

しかしながら、「人の趣向や広告の料金による影響を受けない、ユーザーにとって便利・有用であると一般に推定される一定の機械的な評価基準によって評価された結果」ということがサーチエンジン信頼の基礎になり、今回のBaiduの容疑に対して「けしからん」と思わせるのだと思いました。

でも、Baiduのやっていることってリアルの世界で考えると、お店で売っている商品のうち、よりマージンの高い製品をお客さんに積極的に勧める店の販売員にちょっと似ているなあ、と思いました。

Baiduでは広告によるサイトと通常の検索結果がまざって表示される、ということを読んで私は反射的に「Annoyingだなあ」という感じを受けました。それって、雑誌などで純粋な記事なのかペイドパブなのか分かるようにして欲しい、という感情と似ていますね。

広告というのは、お金を出してスペースを買って生活者に商品などの情報を提供しているわけですが、広告によって自分の欲しかったものを見つけたり欲求が満たせたりすることもあります。

それでもやっぱり広告である(スペースに対してお金を支払っている)ものはそれ以外のものと明確に区別して欲しい、というのは一般的な心理のようです。

中国人はBaiduのやり方に対してどう思っているのか?私だったらそんなサーチエンジンを使いたくない、と思いましたが、中国人のクラスメートにも感想を聞いてみたいと思います。また続きがあればここで報告します。

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